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9-9




「波瑠」



ハッとして顔を上げると、いつの間にか海辺まできていた。


綺麗…。



隼人さんが、ギリギリあたしの顔が見えるくらいに振り向く。


そして、おんぶした状態のまま



「俺は、波瑠が好きだよ」



素敵な笑顔でそう言った。



「………え」



驚きすぎて反応が遅れた。



今……何て言った…?



「何度でも言ってあげるよ。

俺は波瑠が好き」


「う…うそ…」


「嘘じゃないよ」



嘘じゃない…?


隼人さんが……あたしを…?



「………」


「………」


「波瑠ちゃんお返事は?」



隼人さんが前を向いたのを見計らって、頑張って口を動かした。



「……き、です」


「ん?」


「好き…です…」


「聞こえない」


「隼人さんが…好きです…」



あたしの言葉を聞いた隼人さんは、クスッと笑った。


かと思えば、



「よくできました」



と言って、あたしを地面に下ろす。



「うわ、目ぇ赤」



嬉し涙でグチャグチャになったあたしの顔を見て、隼人さんは笑った。



「でも可愛い」



そして、優しいキスを一つ落としてくれた。






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