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「隼人さんって、お母さんと2人になるんだよね?

なのにあんなマンション…」



母子家庭で、あんなにも高そうなマンションに住めるの?



「あー…、えっと…、その話もしないとだな…。

実はお袋、1年前に再婚したんだよね」



え!?



「再婚相手が俺嫌いでさぁ、何か気にくわないんだよね」


「はぁ…」


「でも、その相手が結構な金持ちでさ、金だけふんだくってやろうと思って」



ふんだくるって…そんな乱暴な…。



「どうせ大学入ったら一人暮らしするつもりだったし、どうせなら地元帰ろうって、こっちの大学に入って今は一人。

お袋はアイツとラブラブ生活」



ら…ラブラブ生活…。



「あ、ちなみに名字は変わってないからね。

そっちの方がいいってお袋も変えてないし」



そっか、それで携帯の登録も『神崎隼人』のままなんだ…。


あぁ、でも…、つかえていたものがストンと落ちた気がする。


何か…スッキリした…。



「…どうした波瑠?」



急に座り込んだあたしに、隼人さんは聞く。



「足…痛い…」



やってしまった。


海まで歩くには1時間かかるって知っていたはずなのに、焦っていたせいでヒールの高い靴履いてきたのが失敗だった。



さっきまでは我慢出来てたけど、もう無理だ。



「波瑠」






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