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2-2




それができたのは、1年まで。



亮の自由時間が減る。


それはつまり、2人きりの時間が減るということ。



1年の時は同じクラスだったから、一緒に遊ぶ時間が無くても、毎日顔を見て話していた。


それだけで十分だと感じていた。



でも、2年になってクラスが離れてからは、会えない時間が多くなった。


それでも…。


少しでも時間を作ろうと、一緒に帰ろうと誘った日もあった。



『ごめん、波瑠!

今日クラブの助っ人があって…』


『波瑠…。

ごめん…これやらないと…』


『波瑠…ごめんな…?』


『ごめん…』



そうやって断られるうちに、次第にあたしも誘わなくなっていった。



亮は優しい。


だけど、その優しさは、あたしには残酷だった。



優しいのはいいけど、たまには彼女を優先してほしい。


亮から告ってきたくせに。



なんていじけながらも、亮が好きなのは事実で…。


今日、あたしは頑張って声を掛けた。



次の休みの日、少しでも会えないかって。




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