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ピンポーン…
ある休みの日のこと。
めったに鳴ることのない家のインターホンが鳴った。
「はい」
「宅配便でーす」
電話越しに聞こえてくる、宅配便のお兄さんらしき声。
何か間延びしてる…?とか思いつつ、玄関のドアを開ける。
「はい、どうぞ………っ!?」
驚いてドアを閉めようとしたけど、それは相手によって防がれた。
「こら!逃げんな波瑠!」
久しぶりに見た、隼人さんだった。
「む…、無理…!」
「無理じゃなくて、話聞けって!」
ドアの引っ張り合いで格闘。
グギギ…ギギ…と、ドアが悲鳴をあげている。
まぁ、力勝負であたしが勝てるはずもなく、
「……ふぅ」
呆気なくドアはオープンになった。
「………で、何の用ですか」
あたしは、玄関の中で出来るだけ隼人さんから離れて聞いた。
「…そんなに警戒されると傷つくんだけど」
溜め息をついた隼人さんは、あたしの目を見た。
「話がしたい」
あたしは、視線を逸らす。
「話すことなんて…ありません…」
俯いて、決して隼人さんの方を見ようとしないあたしを見て、隼人さんは一歩近づいた。
「ねぇ波瑠、海行こうよ」




