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9-2




ピンポーン…



ある休みの日のこと。


めったに鳴ることのない家のインターホンが鳴った。



「はい」


「宅配便でーす」



電話越しに聞こえてくる、宅配便のお兄さんらしき声。


何か間延びしてる…?とか思いつつ、玄関のドアを開ける。



「はい、どうぞ………っ!?」



驚いてドアを閉めようとしたけど、それは相手によって防がれた。



「こら!逃げんな波瑠!」



久しぶりに見た、隼人さんだった。



「む…、無理…!」


「無理じゃなくて、話聞けって!」



ドアの引っ張り合いで格闘。


グギギ…ギギ…と、ドアが悲鳴をあげている。



まぁ、力勝負であたしが勝てるはずもなく、



「……ふぅ」



呆気なくドアはオープンになった。



「………で、何の用ですか」



あたしは、玄関の中で出来るだけ隼人さんから離れて聞いた。



「…そんなに警戒されると傷つくんだけど」



溜め息をついた隼人さんは、あたしの目を見た。



「話がしたい」



あたしは、視線を逸らす。



「話すことなんて…ありません…」



俯いて、決して隼人さんの方を見ようとしないあたしを見て、隼人さんは一歩近づいた。



「ねぇ波瑠、海行こうよ」






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