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「は…は、隼人さんっ!?」
「しっ。
ちょっと動かないで」
ジッと見つめる視線に耐えられず、思いっきり目を瞑って数秒後、「よし」と一言聞こえてきた。
「腫れがだいぶ治まったね」
「……へっ?」
気がつくと、隼人さんはもとの位置に戻っていた。
「…なに期待してんの?」
なっ…!
「き、期待なんてしてないっ!」
真っ赤になっているであろう顔で、一生懸命否定する。
だいたい、何に対して期待するのよ…!?
「そう…、残念」
ん…?
一瞬、隼人さんの顔が暗くなったのは気のせい…?
「ところで波瑠。
もう7時なんだけど、大丈夫?」
え。
「大丈夫じゃないっ!!」
慌てて帰る準備を始めたあたしを見て、隼人さんはクスクス笑った。
「慌てなくたって大丈夫だって。
また送ってやるから」
ピタッ
そう言われ、ゆっくりと準備を進める。
もっとここにいたい、なんて甘えたこと言えない。
だから…送ってもらうくらい、いいよね…?
この時あたしはまだ、自分の本当の気持ちに気づいてなかった。




