表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/84

1-3




「寂しいだろうけど、隼人くんとはバイバイなのよ」




あの約束の日から一週間後。


学校から帰ると、お母さんからそう言われた。




「ばい…ばい…?」


「そう、バイバイ。

隼人くんは遠くに引っ越すの」


「ひっこし…?」


「もう…会えなくなるのよ」



会えない。


その言葉を、すぐには理解できなかった。



「母さんどうして!?

オレ、何も聞いてないよ!」



一緒に話を聞いていたお兄ちゃんが、驚きのあまり叫んだ。



「……急に決まったらしくてね。

あたしもさっき聞いたわ」



詳しくは知らないの。と、お母さんは言った。



「オレ、はやとのところ行ってくる!」


「爽太」



部屋を飛び出しそうになったお兄ちゃんを、お母さんは優しく止めた。



「隼人くんは、もういないの」


「なんで…!?

だって、あいつちゃんと学校に……!」


「お兄ちゃん…?」



急に黙り込んだお兄ちゃん。


そしてすぐに、口を開いた。



「あいつ…学校とちゅうで帰った……」



その顔はみるみる歪んでいって、そのまま自分の部屋に駆け込んでいった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ