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Another Story2
6月16日──。
あの後すぐ沙柚が返ってきたので、結局大事なことは話せなかった。
でも家に帰ると、竜二くんから【明日の昼休みに、屋上で話そう】とメールが来ていた。
彼も部活が忙しいらしく、昼休みしか時間がとれない、ということだ。
うーん、それにしても…。
沙柚に嘘をついて竜二くんと会うのは心苦しいな…。
でも…言ったら楽しみなくなるしな…。
「悪い、松浦」
そうこう考えていたら、竜二くんがやってきた。
「ううん。
で、どうしたの?」
あたしがそう聞くと、竜二くんは頭を少し下げて、照れくさそうに話し始めた。
「あ…えっと…、沙柚の誕生日…何あげたらいいかわかんなくて…」
……え?
「わかんないって…。
去年はプレゼントあげたんでしょ?」
「いや、あげるにはあげたんだけど…、こんなものいらないって叫ばれて…。
何あげたら喜ぶんだろって」
「ちなみに何あげたの?」
「キーホルダー」
「え、いいじゃん!
キーホルダーなのに何で…」
「カブトムシのキーホルダーって、可愛くないのかな…」
「………」
……ごめん竜二くん。
センスない。




