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4-5




金曜日、放課後──。



あたしは、沙柚に教えてもらった待ち合わせ場所へと行く。


誰もいないであろう図書室を選ぶとは、さすが沙柚。



あたしたちの学校の図書室は、基本的に開放状態。


昼休憩は図書委員が係として居るけど、放課後は自習に使えるようにと開放してある。


でも実際、自習しに来ている生徒はいないので、こういう話をするには最適。




もう来てるかな…。



緊張しながら引き戸を開くと、入り口近くのカウンターに亮が腰掛けていた。


そして、



「波瑠…!」



あたしを見つけて、小走りでこっちへ来た。



「………」


「…えっと、向こう行って話す…?」


「…う、うん」



亮に促され、少し奥の方へ行く。



「……で、話ってなに?」



亮が聞いてくる。


でもその目に、心配や不安の色は見えない。



……何か思うこととかないのかな、この人。



「あのね、亮……」



あたしは、真っ直ぐ亮の目を見る。



「……わ、別れてほしいの…!」


「え?…なんで?」



あたしから告げられた言葉に、平然としている亮。



…なんか、ムカつく。



「…、亮はいつもいつも、あたしより他の人を優先してたよね!?

あたし、ずっと寂しかった…!

何度誘っても応えてくれなくて……。

あたしがどんな思いでいたか、知らなかったでしょ!?」



苛立ちで、言い方がついキツくなってしまう。



亮は黙って聞いている。



「あたし…、愛されてるのかわかんない!

……っ、辛いよ…こんなの…」



言った。


言いたかったこと全部。



あとは、亮の返事を待つだけ。




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