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金曜日、放課後──。
あたしは、沙柚に教えてもらった待ち合わせ場所へと行く。
誰もいないであろう図書室を選ぶとは、さすが沙柚。
あたしたちの学校の図書室は、基本的に開放状態。
昼休憩は図書委員が係として居るけど、放課後は自習に使えるようにと開放してある。
でも実際、自習しに来ている生徒はいないので、こういう話をするには最適。
もう来てるかな…。
緊張しながら引き戸を開くと、入り口近くのカウンターに亮が腰掛けていた。
そして、
「波瑠…!」
あたしを見つけて、小走りでこっちへ来た。
「………」
「…えっと、向こう行って話す…?」
「…う、うん」
亮に促され、少し奥の方へ行く。
「……で、話ってなに?」
亮が聞いてくる。
でもその目に、心配や不安の色は見えない。
……何か思うこととかないのかな、この人。
「あのね、亮……」
あたしは、真っ直ぐ亮の目を見る。
「……わ、別れてほしいの…!」
「え?…なんで?」
あたしから告げられた言葉に、平然としている亮。
…なんか、ムカつく。
「…、亮はいつもいつも、あたしより他の人を優先してたよね!?
あたし、ずっと寂しかった…!
何度誘っても応えてくれなくて……。
あたしがどんな思いでいたか、知らなかったでしょ!?」
苛立ちで、言い方がついキツくなってしまう。
亮は黙って聞いている。
「あたし…、愛されてるのかわかんない!
……っ、辛いよ…こんなの…」
言った。
言いたかったこと全部。
あとは、亮の返事を待つだけ。




