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4-4




木曜日──。


いよいよ明日だ。



あたしは夜、部屋で、自分の気持ちを整理しようと考えていた。



あたしの…気持ち…。


あたしは…結局何が言いたい…?


会えない時間が多すぎて寂しい。


あたしよりも他人の頼み事を優先する亮に腹が立つ。



寂しいから…


腹が立つから…なに?


なにが言いたい…?



あっ…、わかった…。



あたし…亮に愛されているかわからないから、だから苦しかったんだ。


会えない時間が多くても、毎日メールをくれるとか、時々電話をくれるとか、そうしてくれるだけでもよかったのかもしれない。


でも亮は、ほとんどメールをくれなかった。

2年になってメールが来たのは……2回くらい?



なんだ…簡単なことじゃん。



気持ちの整理が出来たおかげか、妙に落ち着いてきた。



よし。


明日ちゃんと言おう。



あたしは、隼人さんにメールを送った。



【自分の気持ちに整理がつきました。

明日、頑張ります(^^)】



返ってこないのはわかってる。


ただ、報告したかっただけ。



もう寝よう。


そう思って布団に潜ると、外から小さなメロディー音が聞こえた。



…あっ!この音、隼人さんだ!



慌てて画面を見ると、やっぱり隼人さんからメールが来ていた。



【頑張って】



と一言。



「ふふっ」



あんまり返さない、と言っていたのに、すぐ返信してくれたことが嬉しかった。



そしてその日は、幸せな気分で寝ることができた。





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