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木曜日──。
いよいよ明日だ。
あたしは夜、部屋で、自分の気持ちを整理しようと考えていた。
あたしの…気持ち…。
あたしは…結局何が言いたい…?
会えない時間が多すぎて寂しい。
あたしよりも他人の頼み事を優先する亮に腹が立つ。
寂しいから…
腹が立つから…なに?
なにが言いたい…?
あっ…、わかった…。
あたし…亮に愛されているかわからないから、だから苦しかったんだ。
会えない時間が多くても、毎日メールをくれるとか、時々電話をくれるとか、そうしてくれるだけでもよかったのかもしれない。
でも亮は、ほとんどメールをくれなかった。
2年になってメールが来たのは……2回くらい?
なんだ…簡単なことじゃん。
気持ちの整理が出来たおかげか、妙に落ち着いてきた。
よし。
明日ちゃんと言おう。
あたしは、隼人さんにメールを送った。
【自分の気持ちに整理がつきました。
明日、頑張ります(^^)】
返ってこないのはわかってる。
ただ、報告したかっただけ。
もう寝よう。
そう思って布団に潜ると、外から小さなメロディー音が聞こえた。
…あっ!この音、隼人さんだ!
慌てて画面を見ると、やっぱり隼人さんからメールが来ていた。
【頑張って】
と一言。
「ふふっ」
あんまり返さない、と言っていたのに、すぐ返信してくれたことが嬉しかった。
そしてその日は、幸せな気分で寝ることができた。




