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3-3




────…………



「で、どうしたの?波瑠」



放課後、教室──。


あたしは沙柚と向かい合う。



「………」



言っても…いいのかな…。



亮から告白されたとはいえ、実を言うと、2人の間を取り持ってくれたのは沙柚だった。


もちろん、沙柚も亮も初対面だったけど、亮はまず沙柚と友達になって、それから、あたしに紹介してと頼んだらしい。


沙柚には彼氏がいたから、亮にはまったく興味がなかったらしいけど、なんだか利用された!って、今でもぷんぷん怒ってる。



「…アイツと、上手くいってないの?」



だから沙柚は、亮をアイツ呼ばわりする。



「……うん」



あたしの返事を聞いて、沙柚は盛大な溜め息をつく。



「だと思った…」



さすが沙柚。


気づいてたんだ。



「あたしもちょくちょく噂聞くからねぇ…。

『杉山亮は優しい。なんでもお願いを聞いてくれる』ってのは有名だし…」



そっか…、そんな噂が流れるくらい…。



「だから、波瑠の悩みはなんとなく想像つく。

…アイツ、やっぱりダメだなぁ」



やっぱりって…。


沙柚は、なんとなく予想してたのかな…?



「でもね、波瑠。

悩んでたって始まらない。

前に進まなきゃ」



…うん。


わかってる。



「波瑠はどうしたいの?

別れたい?それともまだ付き合いたい?」




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