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XRX-03:灰色の咆哮  作者: 装機伊織
第2期
11/14

廃墟の影

朝焼けが灰色の空を薄く染める頃、ナイトメアの輸送機は旧ニールコーポレーションの廃棄施設上空に到着した。


レオン、カイ、エコーの3人だけが降下する。

他のメンバーは拠点待機――これはエコーの機体パーツを取りに行く「小さな依頼」だからだ。

ガイルが「俺の要塞がいないと寂しいぜ!」と文句を言ったが、

レオンは「今回は静かに済ませる」と一言で片付けた。


降下ポッドが地面に着地し、ハッチが開く。

廃墟のコンクリートはひび割れ、風が砂塵を巻き上げている。

施設の入り口は半壊した鋼鉄ゲートで塞がれ、

その向こうに、スカベンジャー連合の簡易バリケードと数機の機体が見える。


エコーは降りてすぐに周囲をスキャンした。

「敵は8機。

中量級が4機、軽量が4機。

武装は実弾主体だ。

施設の奥にスタビライザーが眠ってるはずだけど、

敵のボス機が倉庫の前に陣取ってる」


カイがストーム・ランナーのスラスターを軽く噴射しながら言った。

「エコーさん、いつも冷静っすね!

俺、正面から突っ込んで陽動しますよ!」


エコーは小さく首を振った。

「待て、カイ。

陽動は俺がする。

お前とレオンは側面から回り込んで倉庫に直行しろ」


レオンがXRX-03の操縦桿を握り直しながら言った。

「エコー、単独で大丈夫か?」


エコーは臨時で組み込んだゼロ・グラビティの残骸機を起動させた。

翼状ブースターが低く唸り、機体がゆっくり浮上する。

「大丈夫だ。

俺は影で戦うのが仕事だろ」


レオンは一瞬、エコーの機体を見つめた。

「……頼む」


作戦開始。


エコーはゼロ・グラビティで上空へ上がり、

敵の視界に入るようにわざと姿を見せた。

スカベンジャー連合の機体が一斉に反応し、

実弾の雨が空を裂く。


「来たぜ! あの飛んでるバカを落とせ!」


エコーは冷静に機体を旋回させ、

重力制御で急降下と急上昇を繰り返す。

敵の弾幕を紙一重でかわし、

胸部のジェネシスをチャージせずに威嚇射撃だけを放つ。

敵の注意を完全に引きつけた。

「あたらねぇぞ!」


その隙に、レオンとカイは施設の側面から突入。


レオンはXRX-03でアサルトライフルを連射し、

敵の軽量機2機を瞬時に蜂の巣にした。

カイのストーム・ランナーはスラスター全開で残りの軽量機を翻弄し、

プラズマガンで脚部を狙い撃つ。


「よっしゃ! エコーさん、ナイス引きつけっす!」


エコーは通信越しに短く答えた。

「まだ油断するな。

ボス機が動くぞ」


中央に鎮座していた敵機――重量級の「ジャンク・タイタン」がゆっくり立ち上がった。

両腕に大型ガトリング、背部にミサイルポッドを備えた、典型的な物量型機体だ。


敵機のパイロットが放送で叫ぶ。

「ここはスカベンジャー連合だ!

俺らに喧嘩売ったことを後悔させてやるぜ!

お前の、悪夢ごっこもここまでだ!」


レオンはヴォイド・リーパーを展開し、

機体を低く構えた。

「悪夢は……始まったばかりだ」


エコーは上空から敵機の動きを分析し、通信で指示を飛ばす。

「レオン、左側から回り込め。

カイは右から陽動。

俺が上からジェネシスで牽制する。

3秒でタイミングを合わせろ」


カイが笑う。

「了解! エコーさん、俺たちを信じてくれよ!」


エコーは一瞬、言葉を詰まらせた。

信じる。

ブラッド・クロウでは、誰もそんな言葉をかけなかった。


「……ああ 信じる」


ゼロ・グラビティのジェネシスがチャージ完了。

青白い光が胸部で輝く。


「いくぞ」


エコーの機体が急降下。

ジェネシスの一撃が敵機のミサイルポッドを直撃し、

爆発が敵の視界を塞ぐ。


その瞬間、レオンとカイが同時に突っ込んだ。


ヴォイド・リーパーが敵機の装甲を切り裂き、

ストーム・ランナーのプラズマガンが脚部を焼き切る。


敵機が膝をつく


エコーは機体を着地させ、冷たい声で質問する。

「スタビライザーはどこだ?」


パイロットが震えた声で言った

「施設にある!それしか知らない!助けてくれ!!」


パシュンという音が鳴り響く


エコーが驚いた声をだす

「殺す必要はなかっただろ!」


レオンが激しく声で言った

「お前はいつもやり過ぎだ」


カイが心の中で呟く。

俺はいつもあなたのためにやってるのに。認めてくれよ!!


エコーがフォロー気味に通信を入れる

「証拠を消すことも大事だからな。あまり気にするな」


カイが答える

「すいませんっす」

ストーム・ランナー(Storm Runner)

分類:軽量高速型(機動戦・側面・背後攻撃特化)

全高:約6m(軽量級の中でもスリムでシャープなシルエット)

外観:青と銀を基調にしたカラーリング。脚部に大型スラスターが目立つ。全体的にシャープでスピード感のあるデザイン。


主なスペック

リアクター:高出力スラスター特化型粒子合成炉

→ 推進力に全振りした設計。エネルギー消費は激しいが、短時間バーストでネメシア並みの加速が出せる。

主武装

両腕:ツイン・プラズマガン(近中距離掃射用。連射速度が高く、弾幕を張れる)

脚部:高出力スラスター


特殊機能

短時間バースト加速(スラスター出力リミッター解除で、ネメシア級の瞬間速度を出すが、その度にスラスターが使い物にならなくなるのでコスパ悪め)

弱点

装甲が薄い(軽量級なので耐久力は低め)

エネルギー消費が激しく、長時間戦闘は苦手

近接戦闘は不得意(プラズマガンは射撃特化)


整備士からは修理回数が多くて困ってるみたいよ

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