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謁見

勢い出投稿しておきます。

 私たちも、急いで王宮へと歩く。その過程で道ばたで、待ちくたびれたとばかりに、エキドナと、ランディスと合流する。



「新しい出会いの匂いがしたと思ったら、案の定かの?

 賑やかな娘が絡んでおったようじゃな。さて、何を企んでおるのかの?」



「ふん、待たされるのは慣れている。だが、これ以上遅れるならば、城門で寝る羽目になるな」



 などと、二人は別々の感想をつぶやき、王宮へと歩くのだった。




 王宮へと続く道は精巧な石畳で整えられ、その両脇には鮮やかな花々が植えられていた。周囲の建物は白い石で造られ陽光を受けてまばゆいほどに輝いている。



 城門前には、二人の男が立っていた。

 片方はパーシヴァルだ。

 もうひとりは見慣れないが、高貴な甲冑に身を纏ったっている。

 細身の剣を帯剣する、スマートな男性だった。




 パーシヴァルの正装は旅の埃をまとっているものの、その鋼のような意志を宿した目が、彼の高潔さを物語っている。


 磨かれた鎧の肩には、ルキア王国の紋章が刻まれており、見る者にその地位の高さを知らしめている。


 もう一人の男性は、黄金の刺繍が施された深青のマントを肩にかけ、鋭い銀の目でこちらを一瞥した。


 装飾の控えめな甲冑はその実用性と洗練された美を兼ね備えており、腰に吊られた細身の剣は彼がいかなる場面でも冷静に対処する準備があることを示している。



 あれが噂のロイヤルガードね?

 二人とも美形ね。 全くさっきのあの子と言いあきれるわ。

 と言い放つラヴィーナ。



「お姉様も、十分美麗だと思いますけど?」



「あら、分かっているじゃないエカテリーナ、隣国一の美女こと、ラヴィーナ、もっと褒めてもよろしくてよ?」


「それは言い過ぎのような……」



「あら、あの娘に対抗するにはそれぐらいが、よろしいと思いましてよ」


「別に対抗しなくても良いのでは?」


「分かっていませんわね、この世の中なめられては負けですわ!」


と軽い冗談を交わしていると、二人の男性が傅いた。



「公女エカテリーナ様、長旅ご苦労様です。 ここから玉座までは私たちが、お送りさせていただきます」


と素直に申告するパーシヴァル。

片やーー


 ロイヤルガードの男性はわずかに視線をあげ、その目は静かにエカテリーナを観察する。まるで内面を覗き込むような鋭い眼差しだった。


 ロイヤルガードの男性もまた、傅きながらも、わずかに視線をあげ、こちらの品定めを行っているようだった。 


 ロイヤルガードの冷静な視線を受けた瞬間、胸の奥がわずかにざわめいた。

 自分が試されているような感覚に、姿勢を正さずにはいられなかった。


「それではこちらへ、と言って、城門が開いていく。

 そこまでの大きさはないものの、十分な大きさのある荘厳な門を通り抜け王宮へと入っていく。


 赤いカーテンに豪奢な、建築、そして、飾られるものはどれもが魔力のこもった一級品。

流石ルキア王国ーー圧倒されていると、パーシヴァルが手を取って先導してくれる。


「女官や次女が並びそれを見てため息をついている。 やはり、パーシヴァルは相当な人気があるようだった」


そうして玉座の魔へとたどり着く。 入室を知らせるドアノブをノックすると、低い声で、入れ」と一言ーー


 そうして、ひときわ豪華な室内に、王と王妃が、並んでいる。 幾人かの家臣や騎士達が、睥睨する中を進み出る。


 パーシヴァルは手を離した。後は私がうまくやらなければならない。

 アリエルは優雅に振る舞いながら、進み出て王の前に傅いた。


「よくぞ、参られた、隣国随一の公女エカテリーナ・アストリットよ、我が息子ヴィクトルとの婚約の儀。


 遠路はるばる遠くからの長旅大義であった。



 さて、我が娘になるかもしれぬその他の顔を見せて遅れ、面を上げよ。



 エカテリーナとして振る舞いは完璧に予習しているため、内心冷や汗を書きながら、ゆっくり顔を上げる。


 瞳をあげると、まだ、中年であろう、国王のまっすぐな眼力がこちらの瞳を射貫く。

しばらく視線を動かすことができず、ただ見つめる。


 決して衰えては居ない国王には、十分な力強さが感じられる。

 国王の髪はごくわずかに白み始めているが、その厳然たる姿勢は、王国を支える不動の柱を思わせる。

 一方で王妃は柔らかい微笑を浮かべつつも、冷静にこちらを観察しているように見えた。


「よいぞ、楽にするが良いーーそう言われて、やって顔を伏せる」


「うむ、汝にならばヴィクトルを任せられるだろう!」


ーーと鷹揚に発言する国王に、何が気に入られたかは不明だが、第一関門は無事通過らしい。


「今宵は十分と休まれるが良い。 エレオノーレ」


「はい、控えております」


「当面のそなたの世話係になるシスター・エレオノーレだ。 分からぬことは彼女に聞くがいい


 部屋までのあんない、頼むぞ」


 そう言うと、シスターに促されるように後へと続く。

 その後へと続こうとしたエキドナが、ロイヤルガードの男性によって制される。


 ご家族様は別塔を用意しおります故、そちらへ。

これで旧投稿版になら日ましたか?

 明日から、通常通り秀一にするかな?

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