第十五話 報酬
「さて、ここで長いこと話をするのも、なんだし付いて来てくれるかい?」
「.....」
俺は、ユウと少しの間だけ目を合わせ、どちらも同じ答えを出す。
「「ああ、分かった」よ」
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俺たちが連れてこられたのは、依頼を受けた時のギルド長室(?)だ。
「さて、君たちには遺跡探索の結果を聞きたい」
.....どうしたものか。俺が持っている武器は『白』だけであり、これを没収されるとかなり痛い。
「ああ、別に探索の結果何か宝物が手に入ったのならそれは君たちに所有権があるよ」
.....本当にコイツ。
「まずは俺から。遺跡にあったのは、この剣、銘は『白』と誰かの紹介?について書かれていた石像ぐらいだな」
「ふむ、ならユウくん」
「私の方は特に成果は無しね。本当に誰かに消されたかっていうぐらい何もなかったわ」
ユウの探索結果は聞いてたが、仕組まれたかのように証拠がなかったんだよな。
「ふむ、やはりそうか。流石に奴でも『創造神』の情報を完全に消し去ることはできないか」
奴?
「おいお前は一体何を言っているん....」
そう俺が言いかけると....
「そうだ、君には報酬でこの街の領主に会ってもらうんだったね。ならちょうどいい」
そういい、俺の言葉を遮ったリョウ・アリシアが何かしたのか俺の足元には魔法陣が発生していて、それの存在に気づくと同時に俺は見知らぬ場所にいた。
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何か違和感がした。
「ん?ああ、リョウが誰か連れてきたのか」
俺は自分の権能で創った異空間にある庭園に自分以外の誰かがやってきたことを察した。
「さて、久しぶりの客人だ。楽しい話し合いにしようか」
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どこだよここ?
今、俺は視界が白......質感からして恐らく雲の中にいる。
「はは、私についてきたまえ」
リョウ・アリシアの声のする方についていく。
「......本当に領主がいる場所なのか?」
ついた場所は、貴族の屋敷にありそうな茶会場だった。.....空に浮いた孤島にあるという点を除けば。
「もちろん。最も...」
リョウ・アリシアは一泊置いてこう言った
「あの街の領主がこの世界の現主神というだけでね」
「............」
.....祝福街というのはそういうことか。『神』があの街を『守っている』つまり『祝福している』だから『祝福街』。
「さて、領主いや私の恩人にしてこの世界の管理者....」
そう区切り、リョウ・アリシアは敬愛する主の名を言った。
「『創滅神』レン・アリシアが待っている」




