第十二話 忘れ去られた都3-万物を超越せし白-
俺は立て掛けられている純白の剣を持つ。
武器『白』
はるか昔に誰かが遺した軌跡。黒は何処に.....?
は。こんなところに置けば誰かに盗られるだろうに、こいつの持ち主はこんな誰でも取れそうな場所に置くとはな。
ま、その考えが今の俺を救うんだ。いいじゃないか。
「頼むぜ。『白』」
そう手に持つ剣『白』に声をかけると少し『白』が振動し「もちろん」と言った気がした。
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Side 『死神』ユウ
.....最悪だ。
私はギルドマスターからの依頼で、遺跡の探索を依頼されたんだけどそこで私と同じように遺跡を調べている人に会ってしまった。そのまま協力しようとすればよかったんだけど、私のイメージが崩れる可能性があると考えるとそれはそれは恐ろしく.....結局あった人間は全員始末しろなんて命令されてるなんて嘘を言いたんだけど.....とてもまずい。
先ほど、彼は『死の宣告』を無効化した。幸い、私の死神の鎌で彼の持っていた剣が壊れたのだけど、今彼はかなり性能が高そうな白い剣を持っていた。
.....多分、いや必ず彼は状態異常無効化スキルを持っている。
『死』という状態異常は耐性程度で無効化なんてできない。
さらに私の攻撃を視認して、攻撃出来る.........
これ勝てる?
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少女の姿が見えると同時に、俺は『白』を握り直す。
さぁ、第二ラウンドの始まりだ。
そう考えると同時に、俺は『白』を水平にした後勢いよく地面を踏み込み、一気に加速し少女の胸を貫こうとしたが、少女は手に持つ死神の鎌で『白』を弾き、反撃の構えをとった。
んー、戦いは現状は互角だな。
あ、そういえば『付与』してないな。どうせなら、『空間』と『火』も同時に『付与』してみようか。
「|道具付与・二重:空間・火《アイテムダブルエンチャントスペース・ファイア》」
そう唱えると、『白』に透明な火が纏わった。
少女は、俺に一撃入れようと近づいていたが、それを『白』で弾くと.....
「嘘でしょ!?」
なんと少女の持つ死神の鎌が焼き切れたのだ。
死神の鎌が焼き切れると同時に少女は逃走しようとするが、火魔法で逃走するであろう方向に火の壁を出して阻止。
逃げ場がなくなった少女に『白』を向けて、俺は
「俺の勝ちだな」
と言った。




