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第一話 あの日僕は

新作です

あと、多分今投稿している作品は2つほど消す予定です

 なんで...?

 目の前には道路の真ん中で血の海を作って倒れている僕の妹がいた

 なんで...?

 なんで...?

 なんで...?

 なんで...?

 なんで...?

 なんで...?

 なんで...?

 なんで...?

 なんで...?

 なんで...?

 なんで...?


「そ....ん..なか...お...し...な...いで....にい....ちゃん」


 そんなことが言えるの?

 本当なら、僕が先に行くはずだったのに....本当なら自分はこんな目に合わなくて済んだはずなのに、何で、何で


 笑みを浮かべれるんだ?

 _____________________________________


 僕は自分の代わりに死んだ妹を目の前で見ていた。

 12歳だった。

 卒業式で、みんなと写真を撮るんだと言ったのを今でも覚えている。

 喧嘩もよくするし、殴り合いになることだってあった(毎回負けていたが)でも、それでも大切な家族で、僕の唯一の妹だった。

 妹が死んでから、僕は何も思わなくなった。

 全国テストで1位を取っても、みんなからすごいねと言われても、僕の心は何も変わらない。

 心にできた穴に冷たい風が吹いていくだけだ。

 だからこそこの時この言葉に反応できたんだろうな


「でさ昨日な妹と新作VRゲーム『変わる世界』に行ったんだよね。」


 妹?


「んで、っておい修斗なんで泣いてんだ?」


 あれ?何でだろ?


「あー、そういやお前あれだったな、わりぃ」

「お詫びと言っては何だがお前も『変わる世界』やらねえか?」


 は?


「『変わる世界』のキャッチコピーはたった一つ、『あなたが望む世界は作れるかもしれません』それだけだ」


 はっ、何だよそれ。


「でも、お前が望んでいたものが手に入るかもしれないぜ?」


 ......


「ま、1回騙されたと思ってやってみな」


 なんか言ったか?


「何も言ってねえよ、で、決まったか?」


 馬鹿馬鹿しく感じるけど、やってみるのも悪くはないのかもな。


「よかったぜ」


 この時の僕は、こう思っていた。

「妹 中林由美にもう一度会えるわけがない」と

 だが、このあと僕は知った『変わる世界』はただのVRゲームではないと。

 妹ともう一度会える可能性がある物だと。

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