第二章:意志の決断
第二章:意志の決断
2176年7月28日10:26
「..い!.....ーい..瑠依!!」
声が聞こえる、誰の声だ?というか、今どういう状況だ?
確か...あれ?思い出せない。
「瑠依ーー!!あ、やっと起きた、お前瓦礫に頭やられてたぞ。」
そういって少し馬鹿にしたようにしゃべるのは、幼馴染の宮東 樹。俺は今、樹に頬をたたかれ....え?何で!?
「ちょっ!え?何しようとしてんの?」
「うおっ急に叫ぶなよ...いや...ね?ちゃんと意識が戻ってるか確認をしようと....」
それはおかしくないですか?
「叩く必要はないだろ!!普通にひどすぎない?...でここどこ?」
そこには、ベットに診察器具、薬の保管庫があった。
「病室だよ、お前が瓦礫に強襲されてからここに寝たきりだったぞ」
パァンッ パァンッ
何の音だ?
「この銃声が何なのか気になっているのか?そこの窓を覗いてみて。」
俺の目に映ったのは、迷彩柄の服を着て一心不乱にAIM練習している人たちがいた。
「ここはね、自衛隊の練習場だよ。」
平然と言う樹。
「それは分かった。けど、何でここに俺がいるんだ?」
「お前、子供を助けるために飛び出したろ、」
その時に、瓦礫が当たったんでっけ?
「それを見た自衛隊の皆さんが、是非入隊してもらいたいと。」
「いやいやいや、おかしいだろ。俺らまだ高校卒業してないんだぞ?」
それに、自衛隊って筆記試験とか入隊は難しいってネトゲ仲間から聞いたんだけど、、、
「確かにそうだけど、今回は相手に問題があるからなぁ、」
は?相手?
「そういえば今回戦いを仕掛けたのはどこの国なんだ?」
「......瑠依君、ちょっと空を見上げてごらん?」
言われて見上げてみると、空が青い。
「.........なんも変わってなくね?」
「ここだけ....な、端をみてみな」
そう言われて端に目をやると、黒い、だけど完全な黒じゃない、アニメとかゲームでよく見る紫が混ざった黒、いわゆる闇みたいな色が広がっていた。
「何あれ、闇?」
「宇宙からの侵略って言ったら一番早いだろ、詳しい事は君に入隊をを進めた、責任者に聞いてくれ。」
すると樹の後ろから中年ぐらいのがたいの良い人が歩いてきた。
「こんにちは、私の名前は近衛 守私は、小銃隊長をしている。如月 瑠依君自衛官にならないか?」
自衛官......か...家の中ではパソコンとずっとにらめっこ状態ネットゲームにあきくれていた俺は何故あの時前に出て子供を助けようとしたのだろう、いつもはあんなに勇気がないヘタレだ....だけど自衛隊に入れば変わるのかもしれない、こうなったら答えは一つだ!!
「入ります......自分と国のために!!」
「決まったね、まぁ私がなにを言おうが有利になることはないからね、頑張って入隊しなさい、応援しているよ。」
そうして、俺の勉強生活が始まった。