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ここまでのあらすじ①
【第1幕】
主人公の宇宙大地は幼少期に両親を事故で亡くして天涯孤独となり、高校生の身で一人暮らしをしていた。普段は同じ弓道部の天馬靖之とは会話するものの、極力人付き合いを排し、無自覚の寂しさを抱える。そこで見知らぬ幼女の天野夕星(=夕)にパパと呼ばれて求婚された上に毎日押しかけられ、大地の惰性の日常は一変することになる。
夕は高い観察眼・洞察力・語彙力を備えた上に何故か大地を知り尽くしており、大地好みの手料理を振る舞って真摯に寄り添おうとする。そんな夕に大地は次第に信頼をおいていく。
大地は究極のドジっ子転校生の小澄陽が無謀にも弓道部を希望すると知って悩む。大地は夕に妙な助言を受けて陽の動向を密かに探り、四人で話し合った末、ドジっ子の誤解が解けて皆で陽を歓迎する。
大地は陽がヤクザに絡まれる現場に遭遇するが、見捨てて帰ろうとし、激怒した夕と喧嘩別れになる。その夕の涙は、独り帰路に就く大地を苛み続けるのだった。




