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【第3巻発売中!】ハッピースパイラル ~幸せを紡ぐ旅~   作者: 餅餅餅
おまけ(第3幕後編)
182/305

Wiki風キャラ紹介③-2(6日目後半終了時点)  ※挿絵×15

 情報が膨大となってきましたので、既出の内容は「登場人物紹介③-1」へのリンク(https://ncode.syosetu.com/n3794gw/125/)とさせていただきます。


 また、話が非常にややこしくなってきましたので、今回より時系列図を掲載することにいたしました。本文や相関図と合わせてご覧いただければ、物語の理解のお役に立てることと思います。


【第3幕終了時 時系列図】

挿絵(By みてみん)


【第3幕終了時 登場人物相関図(主人公視点)】

挿絵(By みてみん)



宇宙(こすも) 大地(だいち)


挿絵(By みてみん)

・第3幕後半情報

~夕への想いについて~

 幕序盤では、夕からシリアスの反動によるイチャコラ連続攻撃を受けるものの、大地は割と満更でもない様子であり、彼基準ではデレ始めているようだ。それもあり、メガネ姿に対しては理知的な夕に似合っている、私服姿に対しては可愛すぎる、と正直に独白するようになった。極めつけには、(うれ)し涙を(たた)えて微笑む夕を見て、その美しさに呆然(ぼうぜん)としてしまっており、夕に対して女性としての『魅力』を大いに感じている。だが、彼はそれらを面と向かっては言えないチキンなので、夕は女性として見られていないと思い込んでショックを受け、彼の意識改革を図ろうとしているようだ。

 依然と夕の中にある未来大地への恋心を明かされ、未来の自分へ『嫉妬(しっと)』するという妙な状況になっているが、見方を変えれば二人分好かれているとも解釈できるため、複雑な心境であった。また、夕を二度も救ったとんでもスゲーヤツと未来大地を称賛し、夕が()れるのも仕方ないと思いつつ、ライバル意識を燃やしてもいる。

 今朝の件を依然と気に病む夕を()でてあげる、絵が下手で落ち込む夕を必死に慰める、夕のために専用の部屋を用意する、ゲーム対戦の最後で夕の想いに応えたいと思う、ゆづの問題に対して夕が後悔することをまず心配する、などと至るところに夕への気遣いが現れており、心の底から大切に想っていることが分かる。それは夢の父も言うように、『愛』なのであろう。

 夢の中の父から、夕へ抱く独占欲(≒嫉妬心)、魅力、愛についての質問をされ、見事すべて当てはまるのだが……そもそもそれらは、上記の『』のように現実においても如実に現れており、彼はすでに薄々ながら実感していたのである(だからこそ、夢の父が出てきたと言える)。そうして夢の後押しもあって、彼はついに夕への恋心をはっきりと自覚した。その想いを伝えたいと感じてはいるものの、ゆづに関する問題が山積みであるため、しばらくは夕と同じ時を過ごしてじっくりと考えることにしている。


~その他~

 夕の実年齢が二十歳の年上であると聞いて、研究者であるという情報よりもよほど驚き、ますます手玉に取られるのではと心配する。案の定と、先生モードの際には「だいちくん」と呼ばれることもあり、今後彼女を()ねさせることがあれば今まで以上のしっぺ返しを食らうことになりそうだ。

 夕が空腹でお腹が鳴ってしまった際に上手くフォローするなど、少しは女の子の扱いが分かってきたようにも見えるが、箪笥(たんす)の件や引っ越しのアレの件など察せられない事も多く、まだまだ修行が必要のようである。とは言え、夕はそのにぶちんな大地も愛しく思っているので、あまり鋭くなってしまうと、それはそれで彼女はご不満かもしれない(ムズカシイネ)。

 タイムトラベルや夕とゆづの置かれる複雑な状況については、詳細な理論の理解には及ばないものの概ね把握できており、夕やなーこと同じくロジカルな思考は得意のようだ。特に夕とゆづの交代の件については、事前の考察によってかなりの精度で推測できており、見事言い当てられた夕を感動のあまり呆然とさせた。

 夕との料理では、鬼の料理長のダメ出しに消沈するものの、どうせなら上手くなりたいと言って向上心を示している。夕の解説を完全には理解できなかったことへの反省や、未来大地へのライバル心より、意欲を持って自主的に課題に取り組む姿勢を示しており、夏恋先生の指導の甲斐(かい)もあって、知ることや思考することの大切さを理解したようである。


・幕間80情報

 向こうの世界の八年後となり、二六歳の大地は銀河大学でタイムマシンの研究を進めている。年齢的には教員とは考えにくいため(二回の飛び級が必要)、博士課程の特別研究員ではと思われる。

 この世界では養子の夕を夕星と呼んでいる。あからさまなアピールを受けつつも全く気付いていない様子で、いい加減焦れた彼女にほとんど告白に近い事を言われるのだが……それでも気付かない超鈍感ぶり、まさにラノベ主人公である。それはもはや現在の大地を(はる)かに上回るにぶちんであり、向こうの世界では周りから恋愛指導を受けられなかったのかもしれない。また、夕星を大切な娘としか認識しておらず、完全に対象外扱いなことも大きいだろう。

 


天野(あまの) 夕星(ゆうづ)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

・第3幕後半情報

~タイムトラベル、ゆづ関連~

 未来の夕は二十歳の大学生兼研究者であり、未来大地とタイムマシンの開発に成功していた。現在へのタイムトラベルは、ダークエナジーの斥力によりワームホール(※1)を開き、自身の記憶と魂=基礎魂核ファンダメンタル・ソウル・コア(正式名称:たまちゃん(※2))を過去の自身の肉体に送ることで実現した。夕がこの世界で向こうの世界の歴史と異なる行動(確実なものは大地との出会い)を取る事で世界は分岐しており、その後の彼女の行動が平行世界である向こうの世界へ影響を及ぼすことはなく、タイムパラドックスは発生しないらしい。

 大地がダレカと仮称していた存在は、未来の夕の記憶と魂の受け皿となった現在を生きる夕であると分かり、夕と区別するために彼女をゆづと呼ぶこととなった。ゆづ(≒過去の夕)は現在虐待を受けており、向こうの世界では大地の活躍によって施設へ保護、二年後には大地の養子(戸籍上は異なる)として引き取られ、義理の娘として愛されることとなった。その恩義に加えて彼の人となりに()かれて恋心を抱いており、現在もまだ完全にはその想いを捨て切れていないようだ。それは同一人物となれば浮気とは少し違うと思われるが、律儀な性格から現在大地に対して申し訳なさを感じている。

 夕とゆづは同じ脳を共有しており、①夕はゆづの五感情報を得られるが逆はできない、②夕が主体的にゆづから交代できる(ゆづを眠らせられる)がゆづの感情が高ぶっている場合は難しい、③夕の連続活動可能時間は現在九時間程度であるがゆづの成長と共に短くなる可能性が高い、などが明らかとなった。さらに、夕が強い想いを寄せる存在である大地に対して、ゆづが同様に強い想いを抱いてしまった場合、記憶の齟齬(そご)から脳に支障をきたす可能性が高いという恐ろしい事実も判明した。そのため、夕と共に生きる場合には、向こうの世界のようにゆづを引き取ることはできず、命の選択のように大地を大いに悩ませることとなった。

 夕としては、ゆづは自身が生み出した並行世界の住人に過ぎず、彼女の最大の目的である大地の幸せ(=自身の幸せ)のために犠牲とすることは仕方ないと非情に徹している(命の選択において、王様が王女を選ぶ場合の理屈である)。さらに、命の選択で大地が二人とも救いたいとの発言に対して「迷いが晴れた」と言っていたことから、ゆづにとってのより厳しい選択を視野に入れていた可能性まであり、そこからも彼女の覚悟の程が(うかが)える。ただ、それを告げた彼女はとても辛そうな顔をしており、ゆづを救えないことに物凄く心を痛めているのは明らかである。それを大地も当然見抜いており、彼の選択をより一層難しくしているのであった。もう一つの問題として挙げられたゆづに隠れて暮らすことについては、十年後頃には人体の複製技術によってゆづの身体から移動可能となる予定であり、戸籍が無い事による苦労は付きまとうものの、大地と一生を共にすることはできるようだ。

 大地に選ばれなかったときには、青の薬を飲んで「かえる」と告げている。それが懐中時計の裏側に入っていたことからすると、幕間99で確認していた物と同一と思われる。ただそのとき、未来大地は夕星が未来へ帰ってくると想定していたものの、本人は二度と帰れないと独白していたため、「かえる」を未来へ帰れると解釈するのは早計かもしれない。もう一つの赤の薬については触れられていないが、青の薬と同様に極めて重要な物であると容易に推察される。

 大地は夕からの想いをはっきりと自覚することとなったが、彼の予想の通り、夕は告白への返事を急いでいないと語る。それは未来大地との別れや上記の救われないゆづといった犠牲の元で現在へ来ているため、それらへの筋を通すという面でも、大地以外を選ぶという選択肢がそもそも存在しないためであった(次の道があるから返事を急ぐ、という考え方)。またそれは、彼女の大地への想いの強さと合わせて、先日の「永遠にそばに居る」との誓いの根底を成している。例えば幕間03のヤスへの独白では、「私は大地しか愛せないから、絶対に他の人を愛しちゃいけない」と言っており、大地以外を愛せないがために犠牲を押してここに来ているのだから、他の人を選ぶのは筋違いと思っているのである。


~その他~

 夕は肉体年齢十歳に対して精神年齢は二十歳(=逆脱法ロリ(※3))であり、大地より年上になるのだが……真面目な話をしている時以外は、依然と見た目通りの子供らしい天真爛漫(てんしんらんまん)さを見せる(大地は二十歳児と表現)。これは、精神が肉体に引っ張られていることもあるだろうし、未来で大地の娘として長く暮らしていたため、この形が最も自然に大地と触れ合えるからなのかもしれない。現に、実年齢を知った大地からお姉さん扱いされた際にはむず(がゆ)く感じており、あくまで夕は年下側が落ち着くのであろう。なお、現在の夕は十歳にしてはやや背が低く、未来においても推定百四十五~六㎝と成人女性としては低めであり、そうなると大地との身長差は三十㎝以上にもなる。

 未来情報で宝クジを当てるという少々ワルイ事をするものの、一等などを当てて大金持ちになろうとは微塵(みじん)も考えなかった。それは、彼女は大地の攻略以外に興味がなく、その最低限のロウ活資金が必要だっただけであり、それにおいて大金は意味をなさない――彼の愛はお金で買えないと知っているからである。とはいえ、お金の管理はしっかりしており、未来の宇宙家のお財布は完全に彼女が握っていたらしい。

 格闘ゲームでは、勝ち気で少しSっ気のある性格が現れており、大地との本気の対戦を楽しんでいた。大地の反則技に対する意趣返しとして、耳に息を吹きかけたりアテレコで惑わせたりとあらゆる手段を駆使し、極めて不利な少女キャラで勝ちを収める。その行動にも裏の理由があり、現実の夕同様に片思い(と思っている)をするそのキャラに自身を重ねて、大地に想いを受け取って欲しいと願うという、健気な乙女心が根底にあるのだった。

 料理やタイムトラベル理論を大地に教える際には、彼の理解力を十全に考慮した上で的確な情報を分かりやすく与えており、指導能力も高いと言える。それは彼女が天才ではなく、努力の積み重ねによる秀才であり、未熟な彼の気持ちが理解できるためと思われる。

 解説の際には手品を三つ披露しており、高度なコントローラー(さば)き、星ウインナーの飾り切りなども踏まえると、手先はかなり器用と思われる。一般料理に加えてお菓子作りも達人級と分かった。本来は甘党ではないらしいが、現在は子供舌のため苦いものは苦手で甘いものを好む。ただし、卵焼きだけは大人の時にも甘い方が好きであり、特別なものらしい。

 歌唱力に加えて画力も絶望的であり、総じて芸術的センスは無いかに思えるが……不思議とファッションセンスは問題無いようで、その大人びた私服姿で大地を魅了した。


・幕間80情報

 向こうの世界の八年後であり、高校三年生の夕は養父である大地の研究の手伝いをしている。彼への想いから並々ならぬ努力を重ねた末に、全国一の理系才女へと成長しており、高校生ながらに戦力となっている。

 彼に対してほぼ告白と言って良い言葉をぶつけるが、完全に娘としか認識されていないため全く伝わらず、挙げ句に夕星が嫁ぐまで結婚するつもりがないとまで言われてしまう。大地以外を愛せない彼女が嫁ぐ未来はないため、誰よりも幸せになって欲しい彼に対して彼女自身が足枷(あしかせ)となり続ける運命に嘆き悲しむ。そこで、手遅れになる前である過去の大地(本編の大地)と結ばれる計画を(ひらめ)き、本格的にタイムマシンの研究に参加することになる。そうして、その二年後となる幕間99では無事に完成しており、現在へと旅立つのであった。


※1 ワームホール:入ると瞬間移動できる穴であり、これを亜光速で通過すると過去へ移動できる。通常は素粒子サイズで存在しているが、これをダークエナジーによる斥力(押し広げる力)で拡張し、電子データ化された夕の記憶とたまちゃんを通過させた。


※2 たまちゃん:脳内を高速で動く波のようなものと推測されており、生物の意識そのものである。記憶とセットのため、単体保管も複製も不可能で、その寿命が存在するかは明らかになっていない。エキセントリックな人が命名した。


※3 逆脱法ロリ:脱法○○とは、それが合法ではあるものの本質的にはアウトな物を指す。夕の場合は、肉体年齢的には非合法ではあるものの本質である精神年齢的にはセーフなので、逆脱法ロリとなる。



【ゆづ(現在における天野夕星)】

 挿絵(By みてみん)

・第3幕後半情報

 夕にとっての自身の過去となる存在であり、夕と身体を共有している。現在の住む家(生家かは不明)で虐待を受けており、今朝の大地に対する辛辣(しんらつ)で人間不信気味な態度はそれゆえと思われる。大地が夕を選んだ場合には、向こうの世界と同じようにして救うことは(かな)わない。命の選択で言うところの、「女の子」の立場に近いかもしれない。



天馬(てんま) 靖之(やすゆき)


挿絵(By みてみん)

・第3幕後半情報

 奇蹟の出番無し!



小澄(こすみ) (ひなた)


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

・第3幕後半情報

 夕によれば、未来の陽は医学の道に進んでおり、たまちゃんの存在を明らかにすると共に記憶に付随して輸送する技術を発明する。正確な時期は言及されていないが、夕星が研究に関わっている時期と推定されるため、およそ八~十年後である。

 未来では記憶のデータ化や複製が可能となったが、その中身を確認したり操作したりはできない。また、仮に人工脳などに入れてもたまちゃんが無しでは生物として活動できないため、肉体を替えて永遠に生き続ける――不老不死の実現には至っていなかった。そのため、陽によるたまちゃんの発見と輸送技術はその実現を可能とするものであり、公表すればノーベル賞当確と夕は語ったが……その危険性から陽は公表しないと決めている。

 たまちゃんの名付けのセンスや、神様の御告げなどのエキセントリックな発言から、現在の陽が展開するひなたワールドは未来でも健在のようである。


・Interludeの情報

 夏恋が大地に超感覚と語っていたように、陽は人の感情の機微を読み解くことに非常に長けており、夏恋が顔に出やすいことはあれども、会って間もない彼女の感情を一瞳(ひとめ)で察している。この陽からすれば、大地と夕が互いに向け合っている想いなど、まさに一目瞭然(りょうぜん)であっただろう。

 恋バナによれば、大地に対して尊敬だけでなく多少の好意も抱いているようだが、その想いは絶対に伝えないと宣言している。それは伝える行為そのものが許されないような物言いであり(私にそんな資格――と言いかけてもいる)、果たして二人の間に何があったのであろうか。



一色(いっしき) 夏恋(なこ)


挿絵(By みてみん)

・第3幕後半情報

 初めての大地へのメールは「来られるかい」という僅か一言であったが、明日のBBQの出席の意思確認と、夕の一件の心配を同時にしてのける。その後も含みのある短文で大地に意思を伝えており、まるで長年連れ添ったツーカーの仲(おっと、まるゆさんが呼ん――)。その聡明(そうめい)な彼女らしい巧みな気遣いに、大地は呆れと感謝の念を抱くのだった。


・Interludeの情報

 手芸部部室の窓から音がしたことをきっかけに、様々な情報を元に考察し、瞬時に大地達が手芸部を(のぞ)き見ていた可能性が高いと推理してのける。現場検証先では(わず)かな痕跡(こんせき)から彼らの容疑を確かなものとし、また僅かな影の変化から曲がり角の先に潜む人物(陽)の存在を察知しており、まるで探偵のような類まれなる観察眼・洞察力を備えている。それは大地視点でも既知の事ではあるが、こうして彼女の視点となることで、彼女がいかに多くのことを思考しているかが再確認された。

 そのような一見完全無欠な彼女であるが、大地にも語っていたように、未知への恐れがその心の奥底に未だ残っている。そのため、陽が夏恋の瞳を見ただけで気持ちや行動を読み取る様に、理解の及ばない恐ろしい者と感じて逃げ出してしまうが……陽の圧倒的包容力(物理込み)によって癒やされることとなる(やはり陽は本作最強なのかもしれない……)。

 過去の夏恋は誰にでも不躾(ぶしつけ)な物言いをしていたため、友人達から嫌われた辛い経験があり、それは黒歴史として現在も彼女の心を(さいな)み続けていた。だが、うっかり飾らない言葉で陽に話しかけていた事に対して、陽は心を開いてくれた証であるとして喜び、夏恋が過去に嫌われたのはその人達に見る目がなかっただけと言い切る。その彼女の言葉に、夏恋の心に刺さった(とげ)は抜け落ち、そして彼女に()かれていく。

 夏恋が感情を読まれたのは顔に出やすいためであると陽から告げられ、挙げ句に手芸部員達はイタズラ心からそのことを黙って楽しんでいたと知り、恥ずかしさのあまり悶絶(もんぜつ)する。だがそれも夏恋が心を許している相手にしか見せないものであり、陽は自身がその対象にあることを嬉しく感じている。

 恋バナにおいて、陽が大地に少し恋心を抱いていることを知って無自覚の嫉妬で胸を痛め、また彼女の闇を垣間見たときにその心を救いたいと思い……そこで陽への恋心を自覚する。その初恋相手が同性であることに対して「度し難い」と自嘲(じちょう)しつつも、晴れやかな気持ちを抱くのであった。だが、彼女を困らせることを懸念して、その想いは伝えないと心に決める。そのため陽に想い人の有無を聞かれた際には、居ると言えば鋭い彼女に察せられるし、かと言って本人に向かって居ないとは絶対に言いたくないため、逃げ場のない窮地に立たされてしまう。そこで彼女は、陽の瞳の届かない耳元で、「居るよ」と(ささや)くのであった。

 ラストでは手芸部の悪巧み三人衆を問い詰め、主犯の沙也へのお仕置きとしてメカクレを解除する(前髪を分けてヘアピンで止める)。それは純粋に似合っているためでもあるが、人見知りな彼女の社交性を向上させるためのサポートも兼ねていた。その裏の気遣いは陽にはお見通しであり、夏恋はその超感覚に感嘆しつつも、秘めた恋心だけは死守させてもらうと意気込むのであった。



沙也(さや)(苗字は不明)】

・Interludeの情報

 ゲーム作りが趣味らしく、手芸部においてもノートパソコンで作業をしているが、それは手芸部の仲間と時間を過ごしたいがためだと夏恋は推測して共感している。

 体育で「一」以外を取ったことがないほどに体力がなく、校内最弱のもやしっ娘と夏恋に称されている。

 普段は長い前髪で目元を覆うメカクレ女子であるが、イタズラ心から夏恋の百面相を黙っていようと三人で共謀した罪で、罰として夏恋からメカクレナイ女子に魔改造されてしまう。極度の人見知りの彼女には少々厳しい仕打ちだったようだが、夏恋の見立てでは、部内であればまだ耐えられそうとのことである。

挿絵(By みてみん)



咲茅(さき)(苗字は不明)】

・Interludeの情報

 沙也に便乗する形で、夏恋の百面相に触れないでいた。彼女にバレた際には、普段の飄々(ひょうひょう)とした態度を貫いており、実に肝が座っていると感心される。またこのことからも、彼女らに悪意は全く無く、純粋にイタズラ心からであったと分かる。



【手芸部部長(氏名不明)】

・Interludeの情報

 咲茅同様に沙也に便乗していたが、こちらは夏恋にバレた際に大慌てしている。一見すると咲茅とは対照的で小心者に見えてしまうが、夏恋を知る者が彼女に問い詰められたなら、普通は慌ててしまうものだろう。



以下、第3幕後半の追加情報無し

那須(なす) 一与(いちよ)

(マメ)渾名(あだな)以外不明)】



第1幕終了時 登場人物相関図(主人公視点)

挿絵(By みてみん)




第2幕終了時 登場人物相関図(主人公視点)

挿絵(By みてみん)




第3幕前半終了時 登場人物相関図(主人公視点)

挿絵(By みてみん)




メイン5人の集合絵

挿絵(By みてみん)

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