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7 『さいあくのゆめ』
∀ ∀ ∀
「……ぅあ……」
汗びっしょり。
最悪の目覚めに、私はその場で息をつきながら頭の中を整理する。
先程まで脳内に流されていたそれと、今現状の辻褄を合わせていく。
最終的にたどり着くのは──。
「最っ悪……思い出したくもないのに夢に見るなんて……」
窓の外を見ると、雪が降っていた。
それをみると、少し気分が落ち着く。私は雪が好きなのだ。
二度寝をする気も起きないので支度をし始めながら、私は二日後のダンジョンへの出発に対し、どうしようも無い憂鬱を感じるのだった。