表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でチートでは無く物欲センサーが付属しました  作者: 狼絕
1章 『星々の願い』
16/37

9 『あの目は』

   ∀   ∀   ∀




 何かの夢を見た。


 何か、なんて曖昧なのも困る。自分の事なんだから、そのくらいわかっていて欲しい。


 揺蕩う感覚の中で、ただ、一つ覚えていたのは、あの魔狼の瞳だった。


 突然、威圧を飛ばされたのは、私の言葉がきっかけ__では無い。


 私が、目を合わせたからだ。


 夢の中で記憶を俯瞰して見ていた。ぼんやりと、なんとなく。

 だから、目を合わせたタイミングと言葉を伝えたタイミング、そして狼が威圧を出したタイミングの差異に気が付く事が出来た。


 私が目を合わせた途端に、狼は目を見開いたのだ。そこに浮かんでいたのは__恐怖だった。


 単純に恐怖なら、まだ私へ攻撃したくないという意思に対しての恐怖だと落とせるが、あの目は、単純なそれではなかった。



 筆舌に尽くしがたい不気味な恐怖。


 初めて見る存在への耐え難い嫌悪感。


 此方が先に動かなければどうにかされてしまう、という不安。



 あれは、あれは__



 「私への恐怖」、だった。




   ∀   ∀   ∀

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ