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魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇  作者: 白崎詩葉


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物換の魔女①

 アキセは森に囲まれた湖に着いた。

 妙にこの湖から『呪い』を少し感じる。怪しい。何か起こる前に離れようと一歩踏み出した途端に転ぶ。

「ぷふぇ!」

 なぜ何もないところで転ぶ。

 そこまでどんくさくない。

 転んだ衝動で指輪が転がっていく。

 指輪は湖に落ちる。

「な!」

 湖が光り、湖から女が現れる。金髪。白い服を着た女。なぜか背中が光っている。

 どう見ても魔女だろう。

「あなたが落としたのはこの金の指輪ですか。それとも銀の指輪ですか」 

――これって何か正解なんだ。

 魔女から金の指輪と銀の指輪を見せる。売れれば金になるが、落とした指輪の方が貴重だ。

「いや、どっちも違うから」

「あなたは正直ですね。そんなあなたにこちらの金の指輪と銀の指輪をお渡ししましょう」

「確かにいいけど、指輪を返して」

「はい、どうぞ」

 金の指輪と銀の指輪を渡される。

 近くに見て分かった。

「これ、ニセモノじゃないか」

「ニセモノだとしても大切にしてください」

「おい!せめて本物にしろよ!」

「今、金と銀が不足なので我慢してください」

「詐欺じゃねえか!」

「それでは~」と魔女は静かに湖に戻る。

「こら返せ!」

 湖に戻ってしまった。

 ニセモノでは金にもならない。指輪はあの湖の中。取り戻そうにもさすがに一人で魔女と相手する気にならない。

 今すぐにジャンヌを召喚するしかない。

 指輪なら来る。それだとジャンヌの助ける優先順位を認める羽目になるが仕方がない。

 保険用の武器庫に入れてよかった。

 コルンの発明品『直接つなげる受話器』

 先端に小さな穴と真ん中にボタンがついている細長い道具。繋ぎたい相手を思いながらボタンを押し、その相手に直接つなげるという。

 ジャンヌを思い浮かべながらボタンを押す。『直接つなげる受話器』を耳に当てる。

「うわ!何!」

 繋がった。ジャンヌの声がした。

「なあ。ジャンヌ」

「・・・」

 返事がない。

「指輪を魔女に奪われた」

「何してくれるのよ!」

 ジャンヌが一目散に来て、胸蔵を掴まれる。

「早い・・・」

 ギャグ展開にもほどがある。

 『直接つなげる受話器』を保険用の武器庫にしまう。

「なんで俺よりあいつなんだ」

「あんたなんかより素直よ!あんたなんかよりかわいい子よ!あんたなんかより便りになるわよ!あんたなんかより!」とあまりにもリズムカルに言うから、「もういい!分かったから!」と返す。

「たく」

 ジャンヌは離す。

「私が指輪を取り戻す。あんたが手伝うってことでいいね!」

「それでいいから・・・」

 なんで俺が協力される側になるんだ。

 でもこれで指輪は取り戻せる。

「さすが俺の彼女!」とジャンヌに抱き着く。胸の触感が分かるように力強く絞める。

 気がついた時には、湖に落ちていた。

 ドバーン。

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