表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇  作者: 白崎詩葉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

557/741

狼の取り替え③

 どうすれば。バレたら、確実にボコられる。

スピカの中にいるアキセは思う。それに『光』を扱う聖獣(ルーチェス)だからか、妙に苦しい。

「スピカ~動こうよ~」

 アタランテが動かそうとするが、絶対に動かない。岩のように固める。

「スピカが動かない・・・」

「ん~本当なら連れていきたいんだけどね」

「仕方がない」

 イルが詩う。

 スピカの周りに風が包みこまれる。精霊術で運ぼうとするのか。そうはさせるが。アキセは飛び出し、カブっとイルの頭を噛む。

「イタタタタ!」

「イル!」

「スピカ!」

 意地でも離さない。

「はな!」

 イルが口を掴み、外そうとするので、さらに噛みつく。

「イッタ!」

「血!出でる!」

「スピカ!もうやめて!」

 匂いがした。

 獣の臭さと人の匂い。もしかしたら入れ替わったアーノルドかスピカかもしれない。

 イルの頭から離れ、イルの背中を押して飛び出す。



「うわ!」

 イルが倒れ、ジャンヌはイルに潰れる。

「先輩!」

「あ!すまん!」

 イルがすぐに起きあがる。

「私よりもイルの方が。頭から血が」

 スピカに噛まれたことでイルの頭から血が流れる。

「こんなの軽いもんだ」

 イルは軽く返す。

魔族(アビス)は丈夫だから、これくらいは平気だ」

「ならいいんだけど・・・」

「イルさんを噛みつくなんて・・・」

 アタランテが落ち込む。いつものスピカはイルに対して攻撃的ではない。

「大丈夫。スピカは元に戻るよ」

「はい・・・」

 その時、イルの顔が変わった。

「どうしたの?」

「何かが近づく」

「もしかしてスピカもそれに気づいて」

「追いかけるぞ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ