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魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇  作者: 白崎詩葉


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タタリ解放戦②

「魔力を使っても無駄だぞ。その陣は魔力も封じるからな」

 アキセは魔術の鎖に絡めたイーグスに言う。

「ええ。知っていますよ」

 その鎖は魔術や魔力を封じる術をかけている。

「おまえさ。アリスからタタリかかっているんだろ」

「情報が早いじゃないですか」

「面白いことなら耳に入る」

 これは見逃せない。

「おまえの企みは分かっているんだ。アリスからタタリの内容を訊いていないだろ」

 イーグスが冷や汗をかく。

「で、知っているジャンヌを探そうとしたところだろ」

「お分かりで・・・」

「取引しようぜ」

 イーグスに提案する。

「タタリから解放されたいんだろ。俺の魔力ならタタリを奪える」

 イーグスの目が細める。

「いい話だろ」

「あなたの要求を訊いてから考えたいのですが」

「検討したいものだね。おまえのタタリを見たい」

 はっきり答える。

「見たら、魔力を使ってタタリを抜いてやるよ」

「いい条件だとしてもあなたの場合、取引通りするとは思えないので、遠慮します」

「だと思ったから、おまえの中にジャンヌの血を入れたぜ」

 指輪の中に入ったジャンヌの血を直接イーグスの体の中に召喚した。

 その瞬間、イーグスのタタリが発動している。しかも即効。

「ワン」

 口にイヌのマスク。頭にイヌの耳をつけられたイーグスだった。

「ぷ。ははははははははははははははははははは」

 アキセはバカ笑う。森が響くほどに大声で笑う。

「ざまあ」

 笑いが収まらない。

「だめだ。これは・・・笑いが・・・止ま・・・ぷははははははっははははは」

 アキセが腹を抱きかかえながら、地面につく。

 ドン。「ぷふぇ!」

 アキセの背中から急な重みを感じる。



「そのようなタタリをかけたのですね」

 グレオは言う。

「ええ。吸っても発動するし、吸わなくても意識するだけで発動することにしているの」

 アリスはカップに口をつける。

「だとしたら、聖女の血でどうして発動したのですか。『光』で浄化されるのでは」

「目の付け所がいいわね」

 カップを置く。

 聖女は、『光』で『呪い』を浄化する。だからタタリすらかけられない。『光』の抗体があるイーグスが『光』の血を吸えば、タタリは消える。

「だから別の方法をしたの」

 アリスはイタズラに笑う。

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