危険な二人②
「あ~幸せ」
ジャンヌは街のカフェで、紅茶を飲んでいた。
魔女狩りもない。アキセもいない。こんなのんびりしたのは久しぶりだった。もう今日はどんなことがあっても休息に専念する。
「あ!ジャンヌさん!」
その声で持っていたカップを落とす。
「どこにいったー盗人」
ペルチェが宙に浮きながら探し、武装したクマのぬいぐるみが銃を持ってあちこちにいる。
アキセは、『なんでも遮断マント』で姿を消している。
あの魔女もかなり面倒くさい。正義と名乗りながら、見境なしに周囲を破壊していく極端な魔女だからだ。
まともに相手する気はない。すぐに転送して逃げようとした時だった。
横から妙な音がする。横を抜けば、砲弾が二つ迫ってくる。
「何!?」
召喚した指飾りで記号を描き、地面に叩きつける。土が盛り上がり、土の壁を作る。砲弾はぶつかり、土の壁を破壊する。
砲弾は免れた。なぜ、場所が分かった。
衝撃波でフードを下ろされる。
「ペルチェ!そこ!」
この声。それよりも上からペルチェが杖を下ろそうとしている。
咄嗟に後ろへ跳び、杖は地面に叩きつける。地面が割るほどの衝撃だった。
「ち。外した」
ペルチェは悪態をつける。
確実に殺しにきている。それにあの声はコルンだった。
その時、見上げるほどの大きさの巨大な鎧が姿を見せる。
「もう少しだったのに」
鎧からコルンの声がする。
また変なのに乗っている。
「コルンもかよ・・・」
「今度こそあの世に送ってやる!」
「久しぶりの出番だからって無理すんなって」
「うるさーい!」
さすがに魔女二人はキツイ。早く転送して逃げよう。
「じゃあなあ!」
『飛ばしコイン』で転送し、目の前から消える。
「させるが!」とコルンはボタンを押す。
ドン!
空中で何かにぶつかる。壁に張り付いたような。
「なんで・・・」
アキセはそのまま森の中へ落ちる。




