夢での出会い
先日はご迷惑をかけ誠に申し訳ありませんでした。
ミスが多すぎミスを消すよりも書き直す方が良いと考え書き直させていただきました。
このたびは、生命魔術と想い出を開いていただきありがとうございます。
当作品を楽しんでいただけると幸いです。
夢を見た。
二十代ほどの女性と話している夢を。
「やぁ、少年。君は選ばれた」
そんなことを言われても訳が分からない。
「君は魔術を使えるようになった。あることを代償にしてね」
魔術?俺はアニメや漫画の世界の人だったか、否。ただの高校生だ。
「ごめんね、私も気が引けるんだけどさ貴方が代償にするもの、それは『寿命』だ」
追いつけないまま話がどんどん進んでいく。
「そもそも、貴方はなんですか?」
一つひとつ確認していこうと思い質問をする。
「そうだね、自己紹介をしなければならないね。と言っても私には名前がない。えっと……君は十七歳で名前は確か織音雪君だね。じゃあ私の名前は雪音にしようかな」
話が勝手に進んでいく。
織音はなぜ名前を知っているのかが気になった。
「なんで俺の名前を知っている」
「だって私人間じゃないから」
何も追いつけない。人間じゃないから名前を知っているというのは誰でも分かる嘘だ。
「と、言うと――」
「とってもわかりやすく言うならば幽霊……かな。でも実質違うんだけどね」
一つひとつ分かっていくはずだったのだが一つひとつ謎が増えている。
「んっとね、そもそも死んでいないし生まれてもいない」
駄目だ。これ以上聞いても分からなくなるだけだろう。
「そんな面倒くさそうな顔しないでよ。それでね、君は八十歳まで生きられる。その寿命を削ることで魔術が使える様になる」
だから魔術って何なんだ。
まだ聞きたいことだらけだったが、邪魔が入ったみたいだ。
「お兄ちゃん起きてください。朝ご飯出来ていますよ、私はもう学校へ行くのでお兄ちゃんは送れないでくださいね」
妹が寝ている俺を起こしに来ていた。
「何だ、夢か……日葉、いってらっしゃい」
日葉は部屋から出ながら俺を見る。
「はい、いってきます。お兄ちゃんも早くしないと遅刻しますよ」
日葉のその言葉を聞いて時計を見る。
今から用意をするとしてかなりギリギリだ。
もうそこに妹の姿は無かった。
急いで起き上がり着替えてご飯を食べて家を出た。