表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
362/462

 第351話 『 タツタVSカノン.Ⅳ 』



 「手加減はなしだ、カノン」


 「うん、僕もそのつもりだよ」


 ……俺とカノンは真正面から対峙する。


 「〝超・闇黒染占〟……!」


 「〝六幻龍〟……!」


 ――互いの身体に黒い魔力が渦を巻く。


 「……いきなり六式銃同時 装填チャージとか、飛ばしすぎじゃないか」

 「こっちもそう長くないんでね、初っぱなから全力で行かせてもらうよ」



 ――トンッ……。俺の背後にカノンが回り込む。



 (――〝光踏術〟による光速移動か!)


 光速の拳が空を切る。


 俺は身体を駒のように回して、カノンの拳を受け流す。


 (〝闇黒染占〟による知覚強化、〝空門〟の〝第六感〟、〝風読み〟――この三つでもギリギリだ!)


 俺はカノンの拳に沿うように身体を回し、回った勢いそのまま斬りかかる。


 「空龍心剣流――……」



  廻   天   旋   舞



 「――解放バースト



 ――雷ッッッッッッッッッッッッ……! 電撃が全身を駆け巡った。



 「――かっ」


 唐突な電撃に俺は堪らず仰け反った。


 (――〝雷鳴閃〟を身体から放出したのか!)


 ミスをした。今のカノンは全身凶器だ、不用意な接触は命とりに


 「――ッ!」



 ――カノンが既に拳を振り抜いていた。



 「せっかちめッ!」


 ――俺は咄嗟に舌を噛んで麻痺スタンを解除し、カノンの拳を〝空門〟で受け止めた。


 「――解放バースト

 「零距離――……」



   破    王    砲



   黒    飛    那



 ――轟ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ……!!! 超火力の熱弾と黒い斬撃が衝突した。



 「――ッ!」


 近距離で威力が出し切れてないとはいえ、こんなにも容易く相殺されるな



 ――ボッッッッッッッ……! 爆煙からカノンが飛び出した。



 「行くぞッ! タツタくんッッッ!」

 「真っ向勝負、乗ってやるよ……!」


 カノンが両腕に骨の刃を造り拳を繰り出す。


 俺も〝空門〟を振り抜く。



     連     撃



     百     夜



 ――光速百連拳と光速百連剣が衝突する。


 その衝突は外野から見れば一瞬のことである。しかし、僅か一瞬で俺とカノンは息を切らしていた。

 俺の斬撃とカノンの拳が相殺され、互いに弾かれる。


 「――まだまだァ!」



 ――間髪容れず、俺は既にカノンに斬りかかっていた。



 「――ッ!」

 「空龍心剣流」



     羅     閃



 ――斬ッッッッッッッッッッッッッッッッッッ……! 俺はカノンを斜め一閃、斬り裂いた。


 「油断すんなよ、バーカ」

 「……っ! 本当にねっ」


 振り向くカノンの傷は既に塞がっていた。


 「……はや」


 反則じみた回復速度である。


 「――装填チャージ、〝雷鳴閃〟・〝破王砲〟」


 カノンが再び解放した弾丸を再装填した。


 ――そして、その手には一丁の拳銃が握られていた。


 「――まさか」

 「〝光麟〟」



  終   焉   の   光



 ――×6


 「 〝超〟 」



 ――閃ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ……!!! 計六発の光線が俺へ放たれる。



   黒    飛    那



 ――轟ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ……!!! 六つ光線と一振りの斬撃が衝突した。



 (――〝終焉の光・六連〟ならさっき破った)


 ……そう、つい先程の戦いで〝超・黒飛那〟で相殺したのだ。



 ――ドッッッッッッッッッッッッ……! 一発の光線が〝超・黒飛那〟を貫いた。



 「――嘘だろ」



 ――轟ッッッッッッッッッッッッッッッッッッ……! 破壊の光線が俺に叩き込まれた。



 「――クソッ」


 ……が、俺も咄嗟に風の防御壁を展開し大事には至らなかった。


 「……さっきより威力強くなってんじゃねェかよ」

 「それはそうだよ。さっきまでとは覚悟が違うんだからね」


 ……なるほど、一筋縄にはいかないって訳だな。


 「だったら、こっちも本気出すしかねェよな……!」

 「遅いね、こっちは既に全力全開だよ……!」


 仕切り直し。俺とカノンは再び対峙した。



 ――ボロッ……。カノンの片腕が崩れ落ちる。



 「カノンッ!」


 「 大丈夫ッ! 」


 ――駆け寄ろうとした俺を、カノンが残った手を突き出して制止した。


 「大丈夫だから! このまま戦おう!」

 「――っ」


 ……大丈夫な筈がなかった。


 しかし、今一番辛いのはカノンだ。そのカノンが「大丈夫」と言ったのだ。

 「戦おう」と言ったのだ。



 「 続行だ! 覚悟しやがれ! 」



 ……だったら戦わないなんて嘘だ。

 俺は応えなきゃいけないんだ。カノンの言葉を、その覚悟を……!


 「……ありがとう」


 カノンは拳を構える。


 「……」


 俺も刃を構える。

 本当は泣きたかった。

 身体をボロボロにしながら戦うカノンなんて見ていられなかった。


 ――だけど、俺は目を逸らしてはいけないんだ。


 俺はカノンの友達だ。

 その友達が今を一生懸命に生きているんだ。

 その意志に応えられなくて、友達を名乗れる資格などある筈がなかった。


 「――わかった。見届けるよ、カノン」


 ――ギュッ……! 俺は力強く〝空門〟を握り締めた。


 「そして、全力でお前を倒す――この〝第3形態〟で!」


 ……〝額〟に敗れて、死地をさ迷ったときに掴んだ力。



 「 〝特異能力スキル〟 」



  オー   バー   エン   



 ……それを今、カノンにぶつける。





  アビス   々   タク   ティオン





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ