前へ目次 20/20 時の隙間に咲く花は よし、と青年は考えをまとめ終えた。 1月程したら戻ってくると言い残し、青年は 僅かな荷物を預け、山の方へと歩いて行った。 三日歩き 三日飛び回り 一日動かず また歩き回る。 特異な力を天から授かった身であれど、 彼の口は1つ、彼の眼は2つしかない。 山一つを知るには十分な時間が必要だ。 青年の尺度での「知る」という事は我々には 想像が及ばない領域でもある。 とはいえ、問題の解決の為に何を知るべきなのか。 それくらいは咀嚼し理解することは可能だ。