黄金色よりきらびやかな
その後、青年は副村長と話を交わし、
以下のような事に対して、確信を得た。
この村に常に潤沢な食糧と、
食糧の保存技術があれば、
青年に提供された菓子よりも
豊富で上質な、新しい甘味が
作れるだろうということ。
村には彼くらいの歳の訳では若者が
少ないらしく、それとなく様々な
アプローチをかけられている事。
物資を運ぶのには
問題となっている交易路
を通らないといけないが
(整備され、十分な量を運べる
のに通常必要な条件を満たす
道がそこしかない)、
どうやって自分はここに物資を運んで
来ることが出来たのか、
また、同時に馬などの運ぶ手段
について、村人からまったく報告が
なかったが、どのように運んできたのか、
という質問をなんとか降りきれたこと
問題の主要因となる物とは、
比較的温帯のこの村の近辺で唯一
冷気をもたらす氷竜の類いであり、
そもそも討伐が難しいうえ、
仮に完全に息の根を止めてしまえば、
この村の気候に大きな悪影響を
及ぼしかねないため、
どうにも解決の手段が見つからないということ。
そして、話が一段落したあと、
彼は副村長に新たな依頼を提案した。
もし、そんな事が出来たら喜んで!
と、副村長は快諾した。おそらくは
青年の軽いジョークだと考え、
また仮に実現されたとしても
破格の契約だ、と考え――。
それは、件の竜を退治しないままに
村の問題を解決すれば、つまりは
竜をどかすことができれば、
甘い恩恵を彼がいつでも享受できる
というものだ。
意図的に悪どい真似は、あまり、
それほど、行わない彼ではあるが、
これにはついつい手をだし、
乗り気になってしまった。




