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まじかるタイム  作者: 匿名
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第42話:寝込み襲撃注意報♪

朝七時、平日なら起き出す時間だが今日は土曜だ。翔は休日は優に起こされる事もないので用事がなければ午前中はベットで過ごすのが日課である。ちなみに進の朝食は優が作りに来たらしい、女になってから家事は全部優が勝手にやっているからやる事もない。と言う事で、今日も今日とて翔は夢の中なのだが…


もぞもぞ…


「ん…」


翔の布団の中…正確には翔の腕の中で何かが動く、勿論翔が動いたのではない


もぞもぞ…


「…ん……?」


もぞもぞ…


翔は動く何かに気付くと、しばしそれを眺めてから深い溜息をついた。そのもぞもぞと動く何かは翔が起きた事に気付いたらしく動きを止めている。


「……ったく…優、安眠妨害はせめて平日だけにしてくれ」


バサッ


そう言って翔は何だか最近毎日だなぁと思いつつも布団をはぎ取った。そして姿を見せた人物に言葉を失う


「……優ちゃん……よく布団に入るの……?」


「………」


そこで翔は頭に猫耳をつけた小柄な体格の少女を見た。翔は取り敢えず布団を元に戻してみる


「まだ夢見ちゃってるのかぁ。この夢にはどんな意味が含まれてるのかなぁ? 死亡フラグとか? これ以上いらないんだけどなぁ」


あははははーと笑いながらもう一度布団を剥いでみる


「…翔君……おはよ……」


「えーっと、こんな事するのはどこの夢魔ですかー? たち悪いですよー出てきなさーい。今出てくれば怒るどころか感謝するから早く出て来て下さーい?」


「…翔君……おかしくなった……?」


壊れたい…と翔は思ったが現実はそれを許してはくれないらしい。どうやら目の前にいるのは本物のようだし、今ここで現実逃避をしても現状は悪くなるだけであろう事から取り敢えず現実を見つめた


「えーっと…貴方は誰ですか?」


やっぱり直視は不可能らしかった


「…翔君の……ペット……?」


「……琴先輩ぁーい…こんな事教える奴はあんただけだろう事は分かってます、さっさと出て来て謝りまくったら澄には言わないでおいてあげますよ……?」


翔は首を傾げながら問題発言をする真夕にちょっと理性とかを飛ばされそうになりながらタンスの中とかクローゼットの中とかを開け出す。するとクローゼットの中を探す翔の横からペット発言をした声ではない声が聞こえた


「うわ、翔ちゃんって硬派なの? ベットの下だけじゃなくタンスやクローゼットの中にもないなんて」


「……琴…この部屋は優ちゃんが片付けてる筈……」


「なるほどね〜、さすがは優ちゃん、抜け目ないわね」


「…………」


やっぱり居たか…という思いと、やっぱり居て欲しくなかったなぁという思いが翔の中に沸き上がった。どうやらベットの下に隠れていたらしい


「琴先輩…何の用ですか? また何かよからぬ事を…いや、もう既にしてるんですけどね」


「む…よからぬ事とは失礼な…こんな美少女二人が一晩中添い寝してたのよ? もしかして…嬉しくないの?」


「いや、嬉しいとかそういうんじゃ……って、一晩中……?」


固まった翔に琴がニヤリと笑った。真夕は相変わらず翔をじーっと見つめている


「そうよー? 一晩中、右にまゆまゆ左に私で常時腕枕のハーレム状態♪ どう、気持ち良かった? 感想は? ふふふ、まゆまゆは柔らかかったでしょ?」


「……翔君…どうだった……?」


「……いや…その……」


確かに何か目茶苦茶夢見が良かったし異常に気持ち良くて快適だったんだけどそれを言ったら人として底辺じゃないかなぁ、と思いつつも返す言葉に困る。でも見上げるように見つめて来る白いドレスの真夕はともかくとして、この自分を困らせて楽しんでいる何故かピンクのフリフリワンピースな会長は適当に返しても追撃されるだろう。まぁそうは言っても当たり障りのない言葉で逃げるしかない


「えーっと…その…」


「寝てたから良く分かんない? ならもう一度…♪」


「いやいやいやいや、結構です!!! そりゃあもう寝ながらなんかやっちゃったかなぁってくらいに気持ち良かったんでもう勘弁して下さい!!!」


「えー、まゆまゆはどっちの意見に賛成?」


琴は不満そうに隣りの真夕に意見を求めた。翔もそちらを向くと、真夕は翔と琴の顔を見比べていった


「……とらいあげいん…」


「多数派民主主義ばんざーい♪」


「ちょっとまてぇぇぇぇぇぇっ!!!」







「で? 結局何をしに来たんですか?」


「何って、決まってるじゃない。デートよデート♪ 週末って約束だったけど変更して、今日はまゆまゆ、明日は私で毎日女の子をとっかえひっかえ♪」


琴がさも妙案とばかりにそう言うと、翔は朝から溜息をついてしまった。最近多い溜息は大半がこの人のせいなのだが文句を言ってもからかわれるだけなので言わない。だが今回の件は厄介な事に、放っておくと実行されるのでそういうわけにはいかないのだ。


「あのせんぱ…」


「拒否権はなし♪」


「いや、その…」


「優ちゃんに朝の事言っちゃおっかなぁ…♪」


「喜んで引き受けさせて頂きます!!」


策士だ…と心の中で嘆きつつ従うしかなかった。優は何よりも強いのだ。女になってから何故か魔力も上っているので、そろそろ気をつけないと街の一つもうっかり破壊してしまうだろう


「じゃあね翔ちゃん♪ 私は明日迎えに行くから。まゆまゆ、今日はまだ襲っちゃだめよ? 翔ちゃんからなら文句はないけど」


「……襲う…? …多分…魔法じゃ勝てない……」


「あーもう!! 変な事教えないでさっさと行って下さい!!」


「ふふふっ♪ ちゃんとお赤飯作っとくからねー♪」


「……?? …なんで…お赤飯……?」


外で周りに聞こえるように言う琴に表情を引きつらせつつも見送った。取り敢えず今は危ない状態の真夕を何とかする方に気を回そうと真夕の方を振り向く。


「真夕さんや、お泊まりセットなんじゃがもうそちらに送ってしまったのじゃが…」


「……おーけー…」


「じゃないぃぃぃぃぃぃっ!!!!」


「…翔君…うるさい……」


「すいません…ってそうでもないです!! なんで真夕先輩の家に泊まる事になってるんですか!!!」


「……琴が決めた…?」


何故疑問形なのか分からなかったが、翔は取り敢えずあの生徒会長は澄の制裁を受けた方が良いだろうと思った。


「ほれほれ行ってこい。赤飯は用意しておくからの」


「あんたも共謀かぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


「……翔君…早くする……」


「そうじゃぞ、車も待たしておるし」


車…外を見ると確かに豪華過ぎる車が止まっている。翔はいつも飛行して移動するのでこう言うのは新鮮な感じがする。しかし真夕の家は相当な豪邸の様だ


「……それじゃあしゅっぱーつ……」


「……はぁ…」


そして二人は片方は楽しそうに片方は暗澹として車に乗り込んだのでした。

前の投稿から一か月近く経っちゃいましたねー。本当に申し訳ないのですが、テスト期間はまだ続くのです。とまぁそれは良いとして…。 ある方から言われてしまったのです、「なんかラブラブ要素とか少な過ぎじゃない? カテゴリーにあるラブラブは何?(笑)」と……。そうでしょうかと読み直したはいいのですが…ぶっちゃけかなりベッタリじゃないですかね?(笑) まぁ何はともあれ優ちゃん覚醒あたりからベタベタ度が上ってる…と思います。っていう製作秘話的な物がありました(笑) すると、番外編まで製作しましょうとか、続き物とか書きません? とか終わった後の事までおっしゃるのです。嬉しいのですがちょっと気が早いですよ(笑) 取り敢えずはこの長々と続くまじかるタイムをまだまだ続けるつもりでいます。その後の事はまた考えます。あ、そう言えば今日は恋先生がいませんね? あははははー、さては校長に首になったな? いいざまっげふっ…  恋:「誰がクビになったって…?」 すいません、てかいきなり出て来ないで下さい…  恋:「知らんな、久し振りの後書きに私を呼ばなかったのはどこのどいつだったかな…?」  あー、えーっと、すいません…。 読者の皆様、私はこれより戦線を離脱するので評価感想に足跡を残して頂けると嬉しいです。では♪  恋:「逃がさんぞ♪」 ぐちゃ ぐちゅ べきゃ  いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

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