第34話:お泊まりGW(その2)
ある方から評価を頂き眼が覚めた気がしました。私は少し甘かったのですね。ハッキリ言ってまだまだ皆様に自信を持って届けられる様な文章ではありませんが、一層努力し書いて行こうと思いました。皆様これからもまじかるタイムを宜しくお願いします。
「ふっ…ロン。リーチ、一発、清一色、一気通貫…あら、裏ドラ乗ったわ、ドラ4ね♪」
「なっ…優…強過ぎるだろ…?」
あ、あまりに強すぎる…、あの後俺と琴先輩が皆がチェスだの将棋だのをやってたから皆で出来る麻雀を提案したのだが…。もう優の独壇場だ
「まさか、私が…こんな…。脱衣麻雀でまゆまゆを全裸の手前まで追い込んだ事だってあるのに…」
「優ちゃん上手すぎるよ…一度も当てられないなんて…」
琴と澄もうちひしがれた様に呟いた。…なんか凄い危ない発言があった気がするんだけど…スルーの方向で行こう。つっこんじゃダメだ
「いやー、葉山さんだったかな?運も実力もあるし、これは最早才能だね…。僕も勝てる気がしないよ、ははは」
「チェスも凄く上手くて…何でも出来るのですね、素晴らしいです♪」
側で優の牌を見ていた裕治も感嘆の声を上げる。灯とチェスをしていた詩乃までもが称賛をした
「まぁ、翔が相手にいる限り負けませんよ♪手にとるように考えが分かっちゃいますから♪愛の力で!」
「さ、詐欺だ…」
本当に全く勝てる気がしないんですが…。愛の力はともかく完敗だ…
「さて、まだやる?何回やっても結果は同じだけどね♪うふふ」
「くそっ…」
余裕の笑みを浮かべやがって…。でも、確かにまだ一度も当てられていないし。澄と琴先輩も強いんだよなぁ…
「あ、そうだ♪私良い事考えちゃった♪」
ポンと手を叩いて琴がそう言った。顔には小悪魔スマイルを浮かべている。
「良い事…?」
澄が出来れば思い付かないで欲しかったと言う顔で琴を見た。激しく同意だ
「ねぇ灯さん、優ちゃんが来たから今回も部屋が一部屋足りなかったわよね?」
「ええ、物置状態の部屋なら沢山ありますけど…。人が寝られる状態じゃないですね」
灯がそう言うと琴は笑みを深めた
「第一回!!翔ちゃん添寝権争奪麻雀大会ぃぃぃぃっ!!!」
「「は、はぁ!?」」
楽しそうに宣言する琴に唖然とする翔と澄。この人は一体何を考えているのだろう
「あら、それ良いわね♪」
優は手を打って賛成した。その表情はとても嬉しそうだ
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!?それ明らかに優ちゃん有利じゃない!!」
「いや澄、つっこむ所違わないか?俺の人権とかにつっこもうよ…」
澄の発言にも思わず溜息が出た。琴先輩の思い付きが俺に有利だった事ってあったっけ?そういやなかったなぁ…はぁ…
「俺が勝った場合どうするんだよ?意味ないだろうが、よし、この案はなかった事に…」
「翔が勝ったら翔が選んで良いわよ?誰でも…ね?まぁ勝てないでしょうけど…」
優、こいつ…俺が絶対勝てないって確信してやがる…ここで引くわけにはいかない…
「分かったやってやる…。そこまで言われてやらないわけに行くかっ!!」
「うーん…納得いかないけど…。私もやるわ、やらなきゃ勝てないしね♪」
澄も同意し、第一回、翔争奪麻雀大会が開催された
「ツモ。リーチ、小三元、ドラドラ♪」
「く、くそっ…」
相変わらず強いし運もある、ノリに任せて勝負なんて受けるのが間違いだった…
「ふふふ、三人とも頑張ったけど。次の澄ちゃんの親で終わりよ?」
現在は優の圧倒的な単独トップ。澄以外が上がった瞬間に終わり。もう勝てないのは明白だ
「さぁ、次をやりましょ♪」
楽しそうに言う琴。その琴を翔は恨めしそうに見た
「よーし、これで決めるわよ♪」
嬉しそうに手牌をみる優。俺の手牌も悪くないが…。いかんせん相手が悪すぎる
「それじゃあ澄からどうぞ♪」
琴がそう言って澄に牌を捨てるように促す。凄く楽しそうに。澄はそれをさっきの仕返しなのだと漠然と理解した…が
「…………」
「…どうしたの澄?」
なかなか始めない澄に琴が不審に思って訪ねが、返事はない
「澄…?」
「ロン…いや、ツモ…なのかな…?」
パタン
牌が倒れて澄以外の3人に加えて周りで見ていた3人も絶句した
「て、天和」
「「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」」」
は、初めて見たんですが…。天和なんて一生に一度出来るか出来ないかなのに…
「えーっと…取り敢えず翔ちゃんと私は箱ったね…あははは…」
琴も顔を引きつらせながら卓上を見ている
「と、とにかく!!第一回翔ちゃん添寝権争奪麻雀大会は澄の優勝って事で決定ね♪」
「ま、負けた…私が…負けた…?そんな…うふふふふ…」
優が薄く笑う。それを見て翔は少しだけ同情してしまう。勝利が確実になったのに0、1%にも満たない可能性を見事に引き当てられたのだから当たり前だが
「わぁ…。私も未だに信じられないわ…。でも勝ちは勝ちよね♪翔君ゲット♪」
俺の人権は…?
「まさか、また此所で寝る事になるなんて…」
翔は夕食を食べ終わった後に直ぐに風呂に入り澄の部屋に居た。勿論この前の様な事がないようにノックをしてから入った。まぁ出来るだけ優の前から消えたかったと言うのが大きい
「にしても、これはこれで地獄なんだよなぁ…はぁ…」
この前も実は結構危なかったし。澄が無防備過ぎるんだよ…
「ふぅ…あ、翔君。お風呂もう出たの?烏の行水ってやつ?」
「…まぁなんとなくな…。いつもはもっとゆっくり入るんだけど…」
…間が持たん…。それに澄はいつも通りだし…。なんか俺を泊めるのに慣れてないか?
「ふぅん…よいしょ」
「おーい…澄さーん…何してんの?」
澄は当たり前の様に翔の膝上を確保。澄の背丈だと膝の上に座ると丁度良く頭が翔の頭と同じ位の高さに来る
「学園でするのと此所でするの。翔君はどっちが良い?私はどっちでも良いけど」
「此所でお願いします…」
そんな事されたら速攻で魔弾が飛んで来る…。ハルマゲドンが起こる様なやつ…
「だよねぇ…。ねぇ翔君。優ちゃんって何であんなに翔君にベッタリなの?私の家にまでついて来たし…」
「さぁな…。俺には分からん。まぁここに来たのは好奇心もあったみたいだぞ?」
澄の家に遅れるのを催促して来たりしたし
「うぅん…」
澄は少し考える様に翔に寄り掛かりながら唸った
「でも本当に凄いよねぇ優ちゃんって…。勉強、スポーツ、魔法の他にもゲームとかも上手いし。美人だし」
「確かに完璧だな…あれは」
この前進がファンクラブを海外にも拡げようかと真剣に考えていたのを思い出した。勿論翔が止めさせたが
「良いねぇ翔君はモテモテで…」
澄がクスッっと笑いながら言った
「本当にそう思うか…?死と隣り合せだぞ」
「あはは…そだね…」
翔が真面目な顔でそう言った。澄はそれを見て苦笑気味に返した
「…ねぇ。明日どっかに遊びに行かない?優ちゃんには私から言って見るから♪」
「優が許可を出したらな…。」
あの優が許可を出すとは思えないけど…
「やったね♪明日が楽しみだなぁ♪」
「説得は出来るだけ俺のいない所でしてくれよ…?」
楽しそうに笑う澄を見ながら翔は戦々恐々とした面持ちで切にそう言うのだった
皆様こんにちは、八神です。そろそろ折り返し地点でしょうか?そのくらいまで来てると良いなぁと言った感じの八神です。前書きにも書きましたが、色々と反省しました。この作品を書いて行くにあたり、より一層の精進をする事を近いました。この作品もそろそろ核心に近付いて来ます。伏線を回収しつつゆったりと終わりに近付いて行こうと思います。至らない作者ですがこれからも宜しくお願いします