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まじかるタイム  作者: 匿名
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第29話:フェチ会長VS猫耳副会長!!陰謀暴露のラストバトル!?

「さぁ、アクシデントもありましたが続いて決勝戦と参りましょう♪最後の種目は演説。これは今までとは違い、予め依頼していた先輩にやってもらうので人脈の広い方が有利な種目です!」


人脈と言うよりは人当たりの良さが試されるだろう競技とも言える。決勝戦だし相応しいと言えなくもない


「それでは、ステージ、へーんけい♪」


奏の声と共に会場が演説種目用に変形を開始する。魔夜は相変わらずの様だが次の種目は先輩に託す種目なので問題ないだろう。奏の今回のコスプレは陰陽師っぽい。さっきまで倒れそうな感じだったのに、着替えだけはしっかりやるらしい。その根性はどっから来るのだろうか?


「それでは、選手紹介と参りましょう!葉山、未倉ペアに付くのは、2年生にして生徒会長、御島琴選手!」


奏がそう言うと琴が軽く礼をする。うーん、やっぱり会長なんだな。こういう姿を見るとそう感じる。俺も最初に見た時は騙されたし。会場の観客も騙された様に歓声を上げる


「そして、愛沢、小波ペアに付くのは2年副会長にして御島選手のパートナー、そして猫耳の使い手!渚真夕選手!」


今度は真夕も琴と同じ様に礼をする。…こっちはやっぱり副会長って感じがしないな。特に猫耳が、主に猫耳が。まぁ歓声が上がっているのは一緒だが…


「紹介も終わった所でルール説明と参りましょう♪ルールは簡単です。制限時間の間、演説、アピールをして、その後に皆さんに投票をして頂きます。後からアピールする優位を無くすために二人同時に演説を行なうのでそのつもりで」


うーん、つまりは討論の様になるってわけか。琴先輩も策士だが、真夕先輩もなかなか出来そうだしな。これはなかなか楽しみだ


「さて、二人共所定の位置について下さい。それではゴング♪」


カーン


奏がゴングを鳴らすと、先ずは琴がマイクを取った


「皆さん、改めて自己紹介をさせて頂きます。2年生、生徒会長の御島琴です」


礼儀正しく挨拶をする琴。それと同時に微笑を忘れない。会場の男子の心をガッチリキャッチだ。なんと言うか流石だ…。生徒人数の男女比は1:1位だろうが、今は外来の男がかなり多いために男子を全て掌握すれば勝利出来ると判断したのだろう。


「私に票を入れ、結果的に私が勝利した暁には…」


琴が言葉を区切り妖しく笑う。あの眼は…なんだか嫌な予感が…


「全女子に猫耳の常時装着を義務付ますっ!!!」


何言ってるんだろあの人…。私欲入りまくってるし…。琴は嬉しそうに続ける


「私は今までずっとこの日を待っていました。この『言った事は実行するべきだ』と言う言葉を有用に活用出来るこの時を…。思えば去年生徒会に入ったのも、『外がダメなら中から変えてやろう』と思っての事でした。しかし、生徒会長になった今でもそれは実現していません…。皆さんには私と学園の大いなる一歩を踏み出す為に協力して欲しい!と、私は切に願うしだいです!」


わぁ…去年からそんな事考えてたんだ…。普通ならこれを聞いたとたんに会長降ろさないといけないんだろうけど、一度生徒会に入ったら3年間ずっとだしなぁ…。このシステムを上手く利用してるな、流石策謀化…


「はぁ、私お姉ちゃんと絶縁したくなってきたよ…」


澄は呆れと怒りと苦痛が入り交じった表情をして言う


「頑張れ…。あの琴先輩の道を正せるのは澄だけだろうしな…。真夕先輩は既に取り込まれてるし…」


「責任重大だなぁ…」


琴先輩…お願いですから犯罪は止めて下さいね?多分一番大変なのは貴方の妹だろうと思うので…。とか思いつつ琴の演説を聞く


「ふふふ、秘密投票なので誰が投票したかなんて分かりませんよ?もう思い切って入れちゃいましょう♪ほら、女の子が皆がそこのまゆまゆ見たいな格好するんですよ?損はしないんですから投票しなきゃそんですよ?外来の方は登校する女の子が猫耳だったらって考えて見て下さい♪」


うわ。人の心の隙間に入り込む心理攻撃だ…。琴先輩はターゲットを完璧に男性に絞ったか…。しかし、もう一人の演説者が横槍をいれる


「メリットだけを並べる…まるで悪徳商法…性格がよく出る…」


真夕の姿に会場の視線が集る。だがこう言う状況は副会長なのもありかなり経験しているのか真夕は動じない。琴がデメリットなど存在しないと言う様に反論する


「む…まゆまゆ、悪徳商法とは聞き捨てならないわね」


琴がすかさず反撃にでる。だが真夕はこれも気にしない


「…仮に…皆猫耳になったとして…誰が投票したか分からない、故に男子は皆が白い眼で見られる事はほぼ確定…少なくとも私は…見る」


その言葉に男子は息を呑む。…そうきたか…。完璧に心理戦だな。いや、洗脳の応酬か…。どっちにしても普通の演説じゃないな


「…っ…で、でも!猫耳可愛いじゃない!まゆまゆだって…」


「…そして女の子…毎日理由を知らない人から白い眼で見られる…トラウマが残るのは…保証する…」


これ以上ないくらい説得力のある保証だ…。実際女子は一斉に沈黙している。いや、一部喜んでる変な人もいるけど気にしない方向で。そして真夕先輩、トラウマが残るくらいなら貴方も取ったらどうですか?


「…男の子も女の子も…良く考えて投票して下さい…。…私に投票すれば…安心安全な生徒会を御約束します…」


そう言って真夕はマイク下げる。うーん、沈黙メイカーはこんな所でも発揮されたか…


「皆!何を恐れているの!?良く考えて!こんなチャンス滅多にないじゃない!!ここで引いたら男じゃないわよ!?貴方達の好きな子が常に猫耳常備なのよ!?」


琴も負けじと自分の欲望を達成させるために説得する。再び男子の中にざわめきが…ってここの学校一応名門なんだけどなぁ…。何だか自信無くなってきたけど…


「…道を踏み外してはいけません…欲望は押さえなさい…」


「欲望のままに生きて何が悪いのよ!!私達が道を踏み外したとしても、私達が歩けばそこは道になる!!皆!恐れちゃだめ!!」


女子と外来はもう決まったようだし、後は男子がどうでるか…。もとより優のファンクラブの人は琴先輩にいれるだろうし…。うーん、本気で分からなくなってきた…。いや、本当なら真夕先輩の圧勝じゃないといけないんだけどね?人として


「とにかく!外来の皆さん!そして私に賛同してくれる誠の心の持ち主は私に投票をっ!!」


「女の子…そして、正しき心を持った男子はこちらへ…外来の方も善良な人は宜しく…」


二人が言い終わると終了のブザーがなる。琴先輩も真夕先輩もファンが多そうだし接戦になりそうだ。かくして、投票が始まった


やっと書き上げました八神です。   やっと生徒会委員決定編も終了まじかです。何か引っ張り過ぎた気がするのは気のせいですね。ええ、きっと気のせいです♪       恋:「前回の更新からかなり掛かった気がするのだが、何か言う事は?」   またいきなり出て来る…いや、すいません。本当にすいません。この前更新が遅いって言われたばかりなのに…    恋:「もう毎回言っている気がするんだが…。まぁ良い。」         御許し頂けましたか。しかし、いっつも二人は何だか暇ですね?今度誰か呼びましょうか?私の違う作品からでも   恋:「う…それは止めろ。私の出番が少なくなるだろ!!」         えー。どうしよっかなぁ…。と、お話はこれくらいにしましょうか。それでは皆さんまた逢いましょう

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