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まじかるタイム  作者: 匿名
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第24話:トーナメント開幕!!水着審査で新境地!?

「うわぁ…すげぇ人数…」


あれから真夕先輩に続いて座って観客…と言うか生徒が集まるのを待ってたけど、どれだけ人数がいるんだ?大ホールが満員って…外来の人がどれだけ来てるんだ…。イベントのチケットをネット販売したら一時間で完売したって聞いたけど…本当だったんだな。翔が金曜日だと言うのに会場まで来ている暇人を眺めていると、奏がすっくと立ち上がりホールの中心へと向かった


「さぁさぁ、遂に始まります!生徒会メンバー決定トーナメント♪司会進行は私、1A担任謙魔法美術部顧問謙生徒会顧問の霜月奏がやらせて頂きます♪拍手〜♪」


奏がホールの中心に立って自己紹介をすると、拍手と共に歓声が沸く。うーん、ノリが良い生徒達だ。なんか歓声に混じって『奏先生を愛し続けます!』とか『かなちゃん可愛いぃ〜♪』とか混じってたけど、奏先生の隠れファンがいるって本当だったんだな


「さて、競技の説明に入らせてもらいます♪競技の種類は演説、戦闘、コスプレ、料理、水着審査になります。しかし、今回は予想以上に参加者が多いので適度に減らす為に第一種目の水着審査で参加人数をトーナメントが出来る人数。つまり16組まで激減させます!!」


奏が高らかに宣言すると同時にまた会場がざわめく。16組か…4人共残れるかなぁ…。


「この水着審査には皆さんにも投票権があるのでそのつもりで♪」


外来の観客には優が男だとバレてはいないだろうから、まぁこれは優の有利に働くな。もし敗退何て事になったら後で八つ当たりされるのは確実に俺だし?まぁ良くやった奏先生って所だ。


「さぁ!それでは張り切って参りましょう、第一種目!水着審査へと参ります!」


そう言って、パチンッと奏が指を鳴らすとホールの形状が変形しだした


「…なぁ…何でこんなに無駄な機能が付いてるんだ?」


翔は呆れながらも隣りに座っていて、同じ様に呆れているパートナーの方を見て言うと、そのパートナーさんは苦笑をしながら返してくれた


「ここは光明学園だよ…?そんな事を考えたら負けだよ。もしこれが税金使ってやってるなら大変な事になるけどね…」


確かになぁ…こんな下らない事に税金注ぎ込まれたらクーデターくらいは軽く起きそうだ。

そんなことを考えている内にホールはファッションショーの会場の様な形に変形していた


「わーっ!凄い!私が理事長をやってる間にこの機能を使う時が来るなんて…感動だわぁ…」


胸の前で手をキュッと合わせる二十歳程度にしか見えない理事長。あんたこれをやる為に今回の事を了承したんじゃないだろうな…

そんな翔の視線に気付いたのか、こっちを向いて理事長が軽くウィンクをしてくる。

何なんですかそのウィンクは?と言うか貴方は一体何歳なんですか?軽くウェーブが掛かった長いクリーム色の髪を後ろに流しながらしたウィンク何か見ると女子大生にしか見えない。司先生より年下だったりして。


ギュッ


「痛っ…何するんだよ澄…」


「…理事長、若くて綺麗だよね?」


「は、はい…?何言ってるんだ…?」


「…さぁ…?」


手の甲を強く抓ってきた澄が薄く笑う。何か目茶苦茶怖い…優が怒った時より怖いかもしれない…。でもなんで俺が怒られなきゃいけないんだよ…嗚呼、世の中は理不尽な事でいっぱいだ…


「ステージも完成した所で早速参りましょう!審査員や観客へのアピールは自由です!それではエントリーNo.……」


そして、トーナメントは始まった






「いやー、やはり若い者はええの…観ているだけでワシまで若返る様じゃ…」


「しんちゃんだってまだまだ元気じゃない♪何年寄り見たいな事言ってるのよ!」


と、審査員席の隣りに設けられた席に座っている進と天津。いつの間にか此所にいたのだから翔も何処にツッコミを入れれば良いのやら困り果ててしまった。


「なぁ…何で爺ちゃんと天津さんが此所にいるんだ?」


すると進はシレッとこう言った


「いやぁ、天津が美里ちゃんと命ちゃんのコスプレがちゃんと通用するか見たいと言うから、琴ちゃんに頼んで解説と言う事で席を設けてもらったんじゃよ?」


なぁ?と進が琴に同意を求めると『ええ♪』と同意する。まぁ爺ちゃんが見に来ようがどうだって良いのだが…何だか爺ちゃんと琴先輩の結束が強くなりつつあるのが凄く怖い。

そんな事を考える間にも審査はドンドン進んで行く。

審査員の中でも奏と理事長の審査が特に厳しい。琴や真夕は似合っていれば高得点を与えているし、司に関しては風紀を乱さない様な水着なら…と言う感じなのだが…。


「奏先生、あの水着どう思われます?」


「そうですねぇ、私があの体型なら間違なく浮輪が必須ですね!一部の層のハートをガッチリ掴めますし♪」


「なるほど、ワンピース水着で浮輪は常備。台詞は『お兄ちゃん…どうかな…?』って感じですか!」


と何やら訳の分からない討論をする始末だ。後で行われる観客投票と合わせて評価が決まるらしいが。生徒の皆さんもこんな二人に評価されたくはないだろうなぁ…。ダメなオーラが滲み出てる様な大人だし。片方は中学生にしか見えないけど


「えー。次はエントリーNo.23番!!優勝候補の内の一組、小波&愛沢ペアです!!」


奏がそういうと観客席が当社比120パーセント位に沸く。前もって全員分の顔写真が載っているパンフレット的な物を渡していたみたいだし、観客が興奮するのも分からなくはない。

と言うより、実は俺も結構楽しみにしてたり…


ギュッギュウッ


「痛っ…!?だからどうしたんっ……ですか…?澄さん…?」


今度は足を踏んで来る澄に翔は抗議しようとしたが。澄の顔を見た瞬間に言葉遣いを正した。

今日の澄は何か可愛かったり怖かったりで何だか激しいなぁ…


「ん〜…?さぁ…?胸に手を当てて考えて下さい…♪」


「そ、そうさせて頂きます…」


翔はそう言って澄から視線を逸す。


「「ふぅ…やれやれ…」」


前の席に座っていた琴と進がそれを見て顔を見合わせてそう言った。あんた達何かムカつく…特にジジイ…そんな可哀相な人を見る様な眼で俺を見るな!!

翔が惨めな気持ちになっていると、会場に沈黙が訪れ、命と美里が揃ってライトアップされる


「…こ、これは……」


奏が…いや、会場中が沈黙…

ま、まさか美里と命がそっち系で来るとは…しばしの沈黙の後、奏が吠えた


「で、伝家の宝刀!!スクール水着だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


『『『ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!』』』


奏に続き会場も吠える


「えー…その…私…これしか持ってなくて…」


「私もだ」


その言葉に一部の方々が更に吠える。天津はそれを見てフッ…と笑う


「スクール水着が幼児体型にしか似合わないなんて誰が決めたのか!!私も初めはあの子達には似合わないと思っていた…が…」


天津の言わんとする事は分かる。

はっきり言ってあれは青少年の眼には毒だ。美里の恥じらいの表情だけならまだ良い…だが命だ。スタイルの良い命がスクール水着を着ると何だかかなりエロい事になってて、更にそれを隠そうともしないって言う…。うわ…マジでヤバい


命と美里がくるりと回り微笑むと、また歓声が上がる。


しばらく経つとライトが消え、次の組に備える


「美里達も随分と大胆な行動にでたなぁ……澄…?」


「…美里ちゃん達ってスタイル良いのね…でも私だって…」


澄がブツブツと何かを呟く。本当に今日はどうしたんだろうか…


「おおっと?次もまた優勝候補の内の一組!!エントリーNo.24番、葉山&未倉ペアです!!」


遂に来たか…まぁ、こんな所で落ちるとは思えないが…


会場中がシーンと静まり返る。優と魔夜も随分と注目されている筈だ。


しばらくの沈黙の後、ライトがまたパッとつくと光の中に二人の姿が浮き出る様に現われる


「ああ、優…いけないわこんな事…」


魔夜が何やら悲痛な演技で崩れ落ちる。何の演習だ…?二人の水着は普通のビキニでこれがまた凄い似合ってるのだが。インパクトがない…と思っていた


「ふっ…魔夜…私達はこんなにも愛し合っているのに何がいけないと言うの…?」


優が次の台詞を言う。つまり…そういう事か…


「だって…だって私達は…」


「言わないで魔夜…そんな事は私達の愛の前では全く関係の無い事よ…」


あ〜頭が痛くなってきた…何か無駄に演技上手いし…優が魔夜に覆い被さって顔を引き寄せてって何か危ない…凄く危ない…。翔がこめかみを押さえると見入っていた奏が実況を再開する…


「こ、これは禁断のアウトモラルッ!!しかし、この組合せは……合法レズだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


『『『ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!』』』


なんだそりゃ…、と崩れ落ちそうになる。

しかし、受けてはいるようだ…。不思議だ…凄く不思議だ…。いや、優が男だって知ってる生徒まで騒いでるんだからな…。合法レズか…また濃い事をする…。実際、二人の容姿でやると本気でヤバいな…。途中途中で聞こえる『優様バンザーイッ!!!』とか『世界は貴方の為にっ!!!』とか『姐さん素敵ですっ!!!』とかは噂の優のファンクラブだろうか…?…姐さん…ねぇ…


「魔夜…貴方は私の物よ…」


「優…」


と二人の唇が近付きキスするのか!?と思った次の瞬間にライトが消えた。びっくりした…本当にするのかと思った


会場中が優と魔夜の演技の余韻に浸る。優の勝ち抜きは決まった様な物だな…。しばらくして奏が再び言葉を紡ぐ


「わ、私まで見入ってしまいました…完璧な演技でした…。そ、それでは次はエントリーNo.……」


ぶっちゃけしまうとそれより後の人はまるで頭に残らなかった。それは他の人にも言えるんじゃなかろうか…。可哀相に優の後の人……


まだトーナメントは始まったばかりだと言うのに、翔は優が優勝しちゃうんじゃ…?とほぼ確信に満ちた予想をした。

読んで頂きありがとうございました八神です。日曜日に更新出来なくて申し訳ありませんでした…最近は更新がまた安定しなくなってきている感じがします…。恋:「ふむ、他の作者の方はもっと早い更新をしていると言うのにな…」   本当に申し訳ないです…最低週に一回は更新出来る様に頑張るのでよろしくお願いします!!   恋:「それでは、私達は皆様の評価感想を待っている。作者が大いに狂喜するので是非書いて欲しい。」      きょ、狂喜って…まぁしますけど…(ぁ それでは、次の後書きで会いましょう!!

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