第18話:宣言!生徒会強化週間
「おはよう御座います♪お爺さん♪」
「おお…優ちゃん…おはよう…」
優がいつも通りに迎えに来て進に挨拶をする。それに対して進はいつもとは違い弱々しく返した。それを優は訝しげに見てから翔を呼びに翔の部屋に上がろうとする
「優もう来たのか」
「ええっ!!!」
2階から降りて来た翔に優が信じられないといった感じで声をあげる
「ええっ!ってなんだよ…俺が早起きしちゃいけないか?」
「で、でも、あの翔が…何で!?」
そんな優の反応に翔は少しこめかみを引きつらせた
「まぁいいや、今日は何か買って行こうと思ってたんだ。食堂に行くのも面倒だし」
「食堂?お弁当は?」
「ん〜?今罰ゲーム中だからな、自分の分だけ作るのは面倒だし」
な?と進の方を見る昨日から何も食べていないので眼が死んでいる。そろそろ許してやるかな。
「お爺ちゃん苛めちゃだめじゃない…まぁそういう事なら早く行きましょ折角早く起きたんだしね」
進は優が何か作ってくれる事を期待していたのだが軽く流されてしまった。まぁそれを防ぐために早く起きたのだが…まぁあれはやり過ぎだし自業自得だ
「そんじゃいってくるわ」
「行ってきまーす♪」
「行って…らっしゃ…い…」
背後でドサッと音がしたが気にしない。こうでもしないとまたやるだろうしな…すこし可哀相だが…。翔は帰りに何か買っていってやろうかと考えつつ杖を創りだし優と共に学園へと向かった
「はいはーい朝のホームルームですよぉ♪席に座って下さい♪」
チャイムと共に入って来た奏の声で全員が席に着席する。この外見子供先生が教師をやっている日常にも慣れつつある。このクラスって順応力あるよなぁ…
「さてさて、遂に今週は生徒会選挙ですね♪と言う事で」
奏は言葉を区切って高らかに宣言した
「今週は生徒会強化週間です!!」
教室が静まり返る、いきなりそんなこと言われてもなぁ…
「生徒会強化週間…?なんですかそれ?」
翔がわけがわからないと言う感じで奏に聞く。俺はこの数週間で多少の事では動じないスキルを獲得したらしい
「実はこの前、理事長とお食事をしに行ったんですよ♪その店の制服がまた可愛くってですねぇ…」
「……」
何とも不安な話の入り方をされた気がする。隣りの澄の方を見ると、どうやら同意見のようだ
「まぁそれはまた今度話すとして、その時にちょっとお話をしましてね?今年は生徒会に入りたいって人が多くて、と言うのも篠原さんの件で男子の役員が解禁になりまして、それが原因何ですけどね。生徒会には綺麗どころが多いですし、予想はしてたんですけどね?」
奏がこっちを見てうまくやりましたねぇとか言ってくる。うわっ…なんか俺が狙ってやったみたいに思われるだろうが!何か優の眼が怖い…ってか澄まで…眼が…真夕先輩の事まだ何か誤解してるんじゃないだろうな…翔が睨まれているのも無視して奏は続ける
「それで、一クラスに一組以上の立候補がいる状態なのでちょーっとイベントをやったら面白いんじゃないかなぁ…?と思いまして」
イベントねぇ…何か危ない事するんじゃねぇだろうな。身体的にだけじゃなくて色々と危険な事をしそうだ
「篠原さん、そんな訝しげな眼で見ないで下さいよ♪イベントと言ってもただのトーナメントなんですから♪」
トーナメントか…戦闘でもするってのか?てか何故にトーナメントなんだ?
「まぁ勝負の内容は色々ですよ?戦闘、料理、演説等々何でもありのトーナメントです。ただの投票で決めるには今回の立候補者は多すぎるんです。絞り難いですからね。だから、トーナメントで振り落とそうと言うわけです♪理事長の承諾も勿論得ました!」
「この学園の理事長がこんなんだしなぁ…この学園の未来が本気で心配になってきたよ…」
「ははは…」
澄が渇いた笑いをこぼす。に、してもトーナメントか…優や美里達にとっては良い迷惑だよなぁ…そう思って4人を見るとお互いのパートナーと何やら話し合っている
「まぁ、そのトーナメントに出場する選手をクラス単位で応援しましょうって事で生徒会強化週間をする事になったわけです♪」
説明終了と言った感じで満足そうに締めくくる。が、生徒会強化週間自体が何をするかわからないのだ。その疑問を優と話し合いをしている魔夜が聞く
「で、その生徒会強化週間は何をするんですか…?」
すると奏は、あ!忘れてました!とか言いやがって説明を始めた
「この一週間は全クラス授業免除でトーナメントに向かい特訓をしてもらいます♪あ!詳細はこのプリントを見てください♪」
そう言われて配られたプリントを見る
内容:料理、戦闘、演説、水着審査、コスプレファッションショー
審査員:理事長、生徒会顧問二名、生徒会会長、生徒会副会長、演説時のみ生徒会二人の代行
審査内容:萌♪
理事長から一言:ちょっとくらい過激でも全然OKですよ♪
さすがにクラス中が凍り付いた
「先生…これ一部セクハラです。後、審査員がとっても不安です。もっと言うと審査内容が意味不明です」
澄が次々と不評を並べる、翔も同意見なのだが意見しても意味なさそうだし。と言うか絶対琴先輩が関係してるだろこれ…そんな感じがする
「良いんですよ、何か面白そうですし♪それに面倒な授業が無くなるんですから喜ばないと♪あ〜生徒さんのコスプレとか楽しみですぅ〜♪」
奏が全然教師らしくない事を平然と連呼しているが、あれはもうダメだな。色々とダメな人だ…将来ああはなりたくないな…
「活動は今日の一時間目からです、放課後の学園施設の使用もOKですよ♪あとトーナメントのコスプレと水着は各自用意なのでよろしくお願いしますね♪それでは私は準備がありますので失礼しますね♪」
そう言って奏は鼻歌を歌いながら出て行ってしまった。出場を決定させられた四人を見てみると、早速火花を散らしてるし。
「はぁ…また面倒な事になったなぁ…」
翔はそう呟いてこの学園で何度目にもなる溜息をついた
こんにちは八神です。最近更新のスピードが安定してきてますねぇ…1週間毎ってスピード的にはかなり微妙ですけど… 恋:「まぁ…安定したのは良い事じゃないか?読者の皆様に余計な手間をかけさせずにすむし…だが1週間は遅いんじゃないか?」 そうなんですよ…スピードを上げたいんですけど時間が…まだまだ読者の皆様にはご迷惑をかけてしまいそうです。 恋:「まぁこれ以上遅くしない事だな…その場合私の鉄拳で…ふふふ…」 き…肝に銘じておきます… 恋:「それでは、皆様の感想評価をお待ちしております」 それではまた次の後書きで…