紅は美しく咲き、結ばれない愛に梓もおれる
真夜中の交差点、二人で歩いたこの道は
昔と変わらず、人が流れる
ため息混じりに揺れる火の粉
顔を伏せれば、光は見えない
隣には誰もいない
もう一度だけ、夢を見れば
きっと目は醒めるのかな
別れた現状を受け入れられる?
呆れるくらいにわがままな出逢いは
紅に誘われ、二人の心に火を灯す
美しく咲いた紅い花は、同然の如く枯れ落ちて
一人の胸に、そっと残り火を与えた
また新たに花が咲き、違う色に染まろうと
紅い残り火が消えることはない
より一層強い力で燃え続ける
いつか再び、紅い花が咲くことを信じて…