プロローグ
転生系にしようと思います。
チュンチュンと、スズメの鳴き声がする。重い瞼をこじ開けるようにして起き上がり、リビングへ向かう。
「おはよう」
「もう7時よ。早くご飯食べて学校に行きなさい。」
「はーい」
お母さんと毎日のようにこの会話をして、席につく。スマホを見ながら、朝ごはんのチーズトーストを食べる。
「今日も遅くなるから、冷蔵庫のご飯食べて、寝ててね」
はぁ、またか。最近お母さんは、いつも帰りが遅い。初めのころは、いつも遅く帰ってくるようになった母を心配していた。(仕事ため込みすぎじゃない?もしかして、病気?)でも、実際は彼氏とデートているだけだった。お父さんも、帰りがいつも遅い。一年に10回休みをとれるかくらいで、遊びに行けるのは1年で2回くらい。お父さんは、私たちのために、仕事をため込んでいるのに、お母さんはそれに愛想を尽くして、彼氏(愛人)をつくった。それがお父さんにばれて、一家破滅。離婚はしていないが、家族はギクシャクしているのだった。
「それじゃあ行ってくるね。遅くならないようにね」
「うん」
バタン。扉が閉まって、車のエンジン音が遠ざかっていくと、やっと私安心できる時間が来る。
学校に行く準備ができたら、スマホをいじる。
しばらくすると、ピーンポーンとチャイムがなる。スクールバックを持って、おばあちゃんの写真の前で「行ってきます」という。
外に出ると、幼馴染の、風花 徹がいる。
私たちは、いつも一緒に登校しているのだ。
「なぁ、明日数学のテストだろ?今日一緒に勉強しようぜ」
「うん。」
「どこでやる?」
「駅前のとこは?」
いつも通り、しゃべりながらバス停へ向かい、バスを待つ。
ピコン。
「お前通知なったぞ」
「どうせお母さんだよ。」
「いいから、開けよ」
「はぁ、わかったよ」
渋々開くと、お母さんからではなく、同窓会のお知らせだった。
「なんだそれ?同窓会?」
「裕子と陽菜が主催だって」
「お前は行くのか?」
「めんどくさいけど…。徹は行くの?」
「俺はそんなのいかないけど…。」
そっか。徹がいかないのに私が行く理由はない。
わたしは、ずっと徹が好きだ。でも、思いを伝える勇気はない。徹を困らせてしまうかもしれない。
そう思うと、勇気が出ないのだ。
教室に行くと、裕子と陽菜がいた。
「おはよー香蓮。同窓会どう?徹君と一緒にこない?」
話しかけられる。別に嫌じゃないけど、徹がいかないなら、行こうとは思わない。
「徹来ないって。」
「あちゃー。徹君楽しみにしてる子もいるんだけどなー」
と言って、準備をしている徹に
「徹君ーー!!香蓮と、同窓会来てよーー!!」
と大声でいう。私がほしいのか、徹がほしいのかよくわからない。
「香蓮が、行かないって言ってるから。」
「「「キャー!!!」」」
徹のイケメン発言に、クラスの女子は黄色い悲鳴をあげる。
当の本人は、ニヤニヤしながらこっちを見ている。はぁ、また私で遊びやがって。でも、嬉しいと思う自分がいた。




