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第二話 お詫びの再会
数日後、バーのマスターから連絡があった。
「この前の方が、お詫びにと伝言を残していかれましたよ。」
小さな封筒にはカフェのカードとメモが入っていた。
『改めてお詫びさせてください。コーヒーでも、ご一緒できたら。』
迷うことなく、そのカフェへ向かった。
秋の光が差し込む窓際の席で、神谷蓮は静かに微笑んでいた。
「お会いできてよかったです。」
「まさか、本当に来るとは思わなかったでしょう?」
「いえ、あなたなら来ると思いました。」
会話は止まらなかった。
映画、音楽、そして生きること。
気づけば、コーヒーはすっかり冷めていた。
別れ際、蓮が言った。
「また会えたら、嬉しいです。」
その言葉が、なぜか夜まで胸に残った。




