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ドキドキ♡早乙女学園!  作者: ゆな
5/21

5.璃美の失恋と結鶴のまなむへの怒り

健:「あ!やっほー璃美ー小学校ぶりかな〜どしたの?そんなに泣いて〜もしや振られたとか?おや?」


(バチーン)


健:「痛たた。なーにすんの?」


璃美:「そーだよ。振られたよ。告白はしてないけど。」


結鶴:!


璃美:「そーだよ。私が恋愛なんて求めちゃいけなかったのに…好きなのに。」


健:「好きだよ。」


璃美:「いい加減にしてよ!からかわないで!」


健:「からかってないよ。小学校の頃から本気だよ。」


璃美:「チャラ男のくせに‼何言ってんのよ!私は何があってもあんたにはなびかないから。」


健:「わかったよ。でも僕、変わるから。絶対振り向かせてみせるから覚悟しておいて。」


璃美:・・・


健:「はい、これ食べて落ち着いて。」


璃美:「…ありがとう」



                   ー翌日の昼休みー

まなむ:「陽菜ちゃんってどこにいる?」


陽菜:「ここ、ですけど。」


まなむ:(パア)「昨日の試合すごかったよ!」


陽菜:「あ、ありがとうございます。」


まなむ:「バスケはいつからやってるの?」


陽菜:「中学からです。」


まなむ:「すごいね!」


陽菜:「ありがとう?ございます。」


まなむ:「ねえ、ライン交換しよ?」


陽菜:「あ、はい。わかりました。」


璃美:「水。買ってくる…」


結鶴:「璃美ちゃん。私もいちごミルク買う。」



璃美:「つらい、まだ好きだよ。結鶴ごめんついてきてくれたのは嬉しいけど一人にさせて。」


結鶴:「うんわかった。」



結鶴:恋って難しい。


(ドンッ)


結鶴:「ごめんなさい!」


海:「怪我ない?」


結鶴:「海くん!」


海:「結鶴ちゃんじゃん!どうしたの?うつむいて。」


結鶴:…


海:?


結鶴:「海くんは恋についてどう思う?失恋した子にはどう接したらいいと思う?」


海:「恋?難しいね。う〜ん…。恋についてはなんとも言えないけど、失恋した子の心の中のもの全部外に出   してあげたらいいんじゃない?」


結鶴:「だね!海くんナイス!ありがと!お礼にこのいちごミルクあげる!またね〜!」


海:「うん。ありがとう!」



結鶴:「健くんってここにいますか?」


健:「後ろにいるけどなんの用?」


結鶴:‼‼(ペコッ)「璃美ちゃんを失恋の苦しみから助けてあげてください!」


健:「もちろんやるけど、具体的にどうしたらいいの?」


結鶴:「私が考えてるのはぎゅって抱きしめてあげてまなむ先輩の愚痴聞いてあげるのがいい対処法かと」


健:「なるほどね!めっちゃいい案じゃん!」


 


                    ー放課後屋上にてー

璃美:「こんなところにわざわざ呼び出して何よ…」


(ギュッ)


璃美:「ちょっなんのつもりよ!」


健:「僕を誰とでも思っていいからまなむ先輩の件で辛かったこと僕に全部吐き出して。」


璃美:(ポロポロ…)「私のほうが最初に好きになったのに。」「陽菜よりもまなむ先輩のこと好きなのに。」

 

健:「うん」


璃美:「この恋叶うかもって思ったのに。」「どうして叶わなかったの…」「こんなに好きなのに。」


健:…




まなむ:「こんにちは!陽菜ちゃんと璃美ちゃんと百合ちゃんの友達の結鶴ちゃんだよね?」


結鶴:「そうですけど。」


まなむ:「話したいことあるんだけどいいかな?」


結鶴:「ちょうど私もです。カフェテリアなどはどうですか?」


まなむ:「うん。さんせい!」


まなむ:「でねー本題に入るんだけど、ひなちゃんってどんな性格?誕生日はいつ?」


結鶴:「なんで本人に聞かないんですか?」


まなむ:「だってびっくりさせたいじゃん?」


結鶴:「それに答える前に私の話を先にしてもいいですか?」


まなむ:「う〜ん、いいよ〜手短にね。」


結鶴:「もしも私があなたのことを好きだったらどう思いますか?」


まなむ:…


結鶴:「あの、聞いてるんですけど、」


まなむ:「それってあのボブの璃美ちゃんってこのこと?」


結鶴:「そうですけど」


まなむ:「別に関係ないでしょ。」


結鶴:「あんなに悲しんでいるのに、なんで知ってて璃美の前でライン交換したりできるんですか⁉」


まなむ:「今、陽菜ちゃんにしか僕興味ないから。」


結鶴:「あなたは誰とも恋なんてできるはずがないです。」


まなむ:「君に言われる筋合いはないよ。」


結鶴:「今、璃美ちゃんがどんな気持ちで過ごしているか。」(ボロボロ…)


まなむ:「そんなの僕が分かるわけないで…」


(キュッ)


結鶴:5月なのに怒りで冷たくなっていた手が大きな手に包まれた。


海:「お話のところ申し訳ないのですが急用が入ってしまって結鶴を連れていきます。いいですか?」


まなむ:「別にいいよ。意地の悪い事お話はしたくないし。」


海:「結鶴は決して意地の悪い子ではありませ…」


(バコッ)


まなむ:「え?今君殴った?の割に全然痛くないや。」


結鶴:「一つだけ教えてあげます!そのひねくれてる性根と嫌味な口癖を叩き直せば陽菜は振り向きますよ!」


海:「それでは失礼します。」



結鶴:「殴っちゃった…どうしよう。学級委員が、退学かな…」


海:「ふはは」


結鶴:「笑い事じゃないよ!」


海:「大丈夫大丈夫。何があっても俺が守ってあげるから。」


結鶴:(キュン)「その言葉信じるよ?」


海:「うん」

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