表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神秘の結晶〜世界最後の錬金術師〜  作者: 聖華
第0章~別れ~
7/37

誤字・脱字などがありましたらお伝え下さい


それは武器の一種で片側にしか刃がない剣

ボクにとって命よりも大事なもの

ボクの中では、刀は世界で一番美しく恐ろしい武器だという認識だ

死ぬのならば刀で斬り殺されたい


姿形が美しく、人を魅了する刀

刀独特の反り、反りがない直刀もまた違う美しさがある

だが、美しいのは姿形だけではない

地鉄(じがね)や刃文、(なかご)に刻まれた(めい)すらも美しい

刀身彫刻も刀にさらなる美しさをもたらしてくれる


と、色々熱弁してしまいましたが

要するに、ボクは刀が大好きなんです!

でも、一つだけ難点がある

それはボクの問題なんだけど

確かに刀はすべてが美しいよ?

でもね、ボクは姿形や地鉄だけじゃなくてもう一つ美しいと思っているところがある

それは……


血に濡れた刀


刀は今や美術品となってはいるが元は武器

本場の姿はもう、言葉では言い表せない

でも血に濡れた刀が好きなんて言ったら…ね

当然周りから引かれる

なので今まで誰にも言ったことがない


刀は武器であり美術品でもある

そこにとても惹かれた

でも前世では触れさせてもらえなかった

前世のボクは今のボクとは別人だ(と思う)けど、刀が好きなのは同じ

だから、この空いている時間

刀の研究をしている


研究を始めて約3年

3歳の頃から始めた

正直、転生できて嬉しかった

前世のようなすべてを否定する両親もいないし邪魔する人もいない

これなら……


刀をつくれる!


そう思った

だから研究を始めた

でも………無理だった

そう、刀は玉鋼からつくられる

だが、この世界には玉鋼が存在しない!

でもボクは錬金術師

創り出せばいいか!と思った

でも、無理だった

何故か分からない

錬金術師なのだからあらゆるものを創り出せるんしゃないの?

そう思った

急いで書物を読み漁ったら答えらしいものを見つけた


“錬金術で創り出せないもの

    それは神の創りし唯一のものである”


これを読んで撃沈した

すなわち、玉鋼は神の創りし唯一のものである

ということだ

詰んだ…


でもこれで諦めるボクではない!

すぐに玉鋼の代わりになるものを研究した

玉鋼を自分で作ればいいんじゃないかって?

生憎、ボクはたたら師じゃない

玉鋼はたたら製鉄で作られているから

見ただけではわからない

だから代わりを創るしかない

でも、玉鋼を諦めたわけではないよ

玉鋼の代わりになるようなものを研究しながらも、どうしたら玉鋼を創れるかも研究している

今のところ代わりになるようなものの研究は進んでいるが玉鋼の研究は難航している


まぁこんなわけで

日々努力を惜しまず頑張っている

努力って大事!


◇◆◇


「う……ん、あれ?」


どうやら寝落ちしていたらしい

淡く射し込む太陽の光は心地いい

でも、体はまだ5歳でもうすぐ6歳だとしても子供の体

少し体が怠い

のそのそしながらも体を動かし服に着替えた

少し脳が起きてきたところで部屋を見ると紙やら本やらが散らかっていた


「あー、片付けなきゃ」


サフィアに見つかる前に掃除しなきゃ叱られる

たとえボクに仕えているとしても叱るときは容赦がない

恐ろしいサフィアを思い浮かべながら急いで片付けた


「シア様、おはよう御座います」

「お、おはよう」


よし、ギリギリセーフか?

そのまま朝食をとりにリビングに向かった

よかった、大丈夫のようだ


「シア様」

「え、なに?」

「引き出しからから紙がはみ出ていましたよ」


どうやらバレていたようだ

はぁ、サフィアには隠し事ができないな






シアの刀愛、どうでしたか?

この先、刀について触れていきたいのですが難しいかもしれませんのでここで満タンにしておきます!


サフィアは決して怖いだけではありませんよ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ