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神秘の結晶〜世界最後の錬金術師〜  作者: 聖華
第0章~別れ~
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サファイア

誤字・脱字などがありましたらお伝え下さい


山を(くだ)り麓につく頃には太陽が真上へと上がっていた

ちょっと山におりすぎた

急ぎ足で屋敷に戻ると玄関に一人の少女が綺麗なたたずまいで待っていた

綺麗な笑顔を浮かべて

それはもう綺麗な…

今日がボクの命日か……


「お帰りなさいませ、シア様」

「た、ただいま」


う、怖い

背後に般若が見えるなぁ


「シア様、屋敷を出る際は一言おっしゃってください。でないと村の者が心配いたします」

「ごめんなさい、サフィア」


この子はサフィア

サファイアのような瞳だからサフィア

この村の人は鉱石の名前を子につける習わしがあるらしい


御母堂様(ごぼどうさま)御尊父様(ごそんふさま)にお会いしたいのは分かります。ですので次からは(わたくし)に一言おっしゃってくださいね」

「うん、分かった」

「では神殿に向かいましょう」


神殿

村の中心部にある神をたたえる建物

神殿は屋敷と繋がっているので便利だ


神殿に祀られている神の名はグラス

この世界を造りし創世主

創世主の神子だから錬金術が使えるらしい

創世主はつくる、ということに特化しているからだろう


神子は一日に三度神殿に向かい祈りを捧げる

これが神子の仕事

でもね、祈りの時間が凄く永いの

それが少しつらいかな


その後はひたすら錬金術の練習

もちろん独学で

昔は神子以外にも錬金術を使える人がいたらしいけど今は村に一人もいない

なので過去の書物を読みながら勉強している

書物によると


“錬金術とは人から教わるのではなく、自然に舞い降りてくるものだ”


ということだ

最初は“何言ってんだ?こいつ”とはなった

でも最近はやっと分かってきた気がする

物をみるとなんとなくそれが何か分かる

山で花の種類や名前が分かったりしたし

感覚的に舞い降てくる感じ

あの書物、本物だった

悪態ついてごめんね


それからはひたすら書物を読んでいる

舞い降るっていっても、その物を見なければ話にならない

だから本を読んで知識を(たくわ)える

暗記は得意だからね

それにこういうの苦手じゃないから

前世が関係してると思う

……まぁボクには関係ないか!

だって、ボクとは別人だもん!


お、この本魔法について載ってる

魔法って聞いたらやっぱり異世界なんだなぁって思う

魔法も錬金術に関係しているからね

読んでおこう

この本には氷魔法について載っている

複合もできるかな?

氷魔法は美しく残酷

そこに凄く魅力を感じる

最近は基本属性の火・水・風・地だけではなく様々なものにも挑戦している

なかなか楽しい


たくさんの書物を読んでいるとギィっと扉が開く音が聞こえた

そこにいたのはサフィア

そっか、もう時間か


「シア様、お時間です」

「うん、すぐ行くね」


今からは実技

早速、本で読んだものを試してみよう




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