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転生しました
「おぎゃぁおぎゃぁ」
赤ちゃんの泣き声が聞こえる
この家には赤ちゃんなんていないのに
目を開こうとするが開きにくく、頑張ってちょっと開けたがぼやけて見えない
「この瞳は……!?」
「神子様!神子様がお生まれになった!!」
神子様?
何のことだろう
周りが凄く騒がしい
すると誰かに抱きかかえられた
「愛しい我が子、健やかに育ってね」
「可愛いなぁ。名前はどうする?」
我が子?
ぼやけて見える視界もだんだんとクリアになっていき抱きかかえる人を見た
え、誰?
我が子って、ボクの親?
ボクの親はこんなに綺麗じゃ……あれ?
ボクの親って……何だろう
「そうねぇ、シャルティアはどうかしら?」
「神秘の結晶か…いいな。シャルティア、この子の名はシャルティア・メアリー・グラスだ」
「シャルティア、可愛い我が子」
シャルティア?
ボクに話しかけているってことは…
シャルティアってボクのこと?
赤ちゃんってボク……!?
なんで?
ボクはなんと転生してしまいました