ちゃんと寂しいと思えていますか?
物語において、よくあるじゃないですか。
「一人ぼっちは辛いよな」
「人間は一人では生きていけないんだ!」
とか、そういうの。
筆者が悪いのでしょうけども、あれがいまいちピンと来ないのです。
一応、言っておきますが、ここで言うのは人間関係的な意味合いです。
文明社会から切り離されても生きていけるという意味ではありません。
筆者は仙人ではないので、文明がないと死んじゃいます。
さて、話を戻しますが、あれらの寂しいというのが分からない人間です。
理由は簡単で、小さい頃からそれが当たり前だったからです。
別に両親がいないとか、そんな環境だった訳ではありません。
但し、共働きであった為、家での触れ合いは必然的に少なくなります。
愛してくれていたのは理解してますが、いわゆる鍵っ子だった訳です。
加えて、転勤族であった関係で、友達というものも出来ないし、出来たとしてもすぐに離れ離れとなります。
もっと酷い場合だと、もう向こうは幼馴染という関係が出来上がっており、外様が入る余地がなかったり。
そうすると、どうでしょう。
筆者は、一人で遊ぶ事を覚え、一人でいる事に慣れました。
咳をしても一人。
それ、当たり前の状況では?
そんな気分になってしまうのです。
そこで寂しいとか、そんな気持ちを全く抱かないのです。
それは、致命的な別れを、死別を経験していないからだ。
と、思われるかもしれません。
実際、両親も健在ですからね。
でも、ですよ。
冷たいと思われるでしょうが、多分、家族が死んでしまっても、筆者は極端に悲しむ事はないと思うのです。
だって、二度と会えない別れなんて、何度も経験してますし。
先程も言ったように、転勤族だった影響で、引っ越す度に筆者の人間関係はリセットされてきました。
仲の良かった友達も、仲が悪かった天敵も、ちょっと気になっていたあの子も、学校の先生なども、何もかもがまっさらになって、ほぼ永遠に筆者の人生と関わらない場所に行ってしまうのです。
それを繰り返しているうちに、ふと思ってしまったのです。
筆者にとって、彼らは死んでしまったのと同義なのだと。
だから、それが家族だったとしても、
「ちょっと連絡も難しい遠いところに引っ越してしまったんだな」
と、きっとその程度にしか思わないのだろうな、なんて自己分析をしてしまうのです。
一般的には、冷酷な感性なのでしょうね。
物語の登場人物たちは、何故、いつまでも引きずるのでしょうか。
人間、慣れるものですよ?
それが当たり前になって、その中でも楽しめるようになるものです。
まぁ、答えは簡単で、物語の登場人物だから、なんですけどね。
慣れた、別になんとも思わない。
では、盛り上がりも何もありませんし。
皆さんはどうでしょうか?
寂しいと、共感できていますか?