プロローグ
ギョウマ
ヒトナラザルモノ
イチゾクヒトヲシハイスル
カレラナススベナシ
タタカエ タタカエ
ケンヲモチタチアガル
ハチニンノユウシャアリ
ギョウマ滅シ
ヒトアラタナクニヲツクル
「これが1000年前の文書」
暗い闇の中、薄暗いランタンに照らされ一人
の男が言葉を発した。
「ギョウマというのがあの生命体の本当の名なのでしょうか先生」
「その感じだとそうだろうな」
その言葉に先生と呼ばれた者が応える。
「千年前に流行った伝染病と同じ名前、
あの生命体と伝染病にはどんな関係が…」
「それを調べる為にここに来たんだろ」
「もっと奥の方まで行ってみましょう、何かもっと詳しい文書が眠っているかも」
「まじかよ…ここカビ臭えからさっさと出ていきたいんだが」
「きっとこの先に…」
「お前は本当一度決めると人の言葉聞こえなくなるな…」
今から8年前、カンザス大陸全土に巨大な国を築いていたカンザス王国に厄災が訪れた。
突如として空から数千体の謎の生命体が現れ国を侵略しに来たのだ。
突然の出来事に国は対応が出来ずカンザス王国は一夜にして壊滅まで追い込まれた。
生き残ったのは4割程度、その襲撃生き残った者達は国の南西に位置する都ソルタンクスに集まり一時的な小国家ソルカンを築いた。
この8年間、謎の生命体が攻撃を再び仕掛けてくることはなかったが
生き延びた国王は再び謎の生命体から土地の奪取を図っていたーーーーーー。