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俺の異世界はクソ

初執筆です。お手柔らかにおねがいします。誤字脱字の指摘、展開についての疑問、分かりづらい箇所等何でもコメントお待ちしています。

  故郷の友達へ

 私は今、異世界の地で死にかけています。人は死にかけると走馬灯が見えると言いますが、私の場合は頭の中で手紙を書くみたいです。現状の整理をつけているのかもしれません。それではなぜこうなったのか、説明をしていきたいと思います。


 

 話はまだここに来る前、日本にいたころまで遡ります。令和のあの日地震がありましたね。私はその時、便座に座っていました。閉じ込められては困るので、一応トイレのドアを開け、また便座に座りなおしました。それが日本での最後の記憶です。


 

 その後は倒れていたみたいで、目を覚ますと見知らぬ森にいました。衣服は着たままで、裸ではありませんでした。聞いた事のない動物の声、見たことのない植物。あのなろう小説でみた異世界としか思えません。


 

 幸い、まだ明るいようでしたので辺りを暗くなるまで探索したところ、真っ暗になる直前のところで、人が三人は入れそうな空洞が空いている木の幹と、その木に成っていた果物を見つけることができました。なのでその空洞に入り、果物を食べると、途端に眠くなり眠ってしまいました。この時が一番幸せだったのかもしれません。


 

 あの果物は罠でした。まだ暗いうちに腹痛で目覚め、ウンコをするために体を起こそうとした時に気づきました。体が動かない。匍匐前進はできるものの立つことは出来ない。無様に地面に這いつくばりそれでも前に進もうとした時に、暗闇の中で見えてしまいました。


 

 木の根の中に人であろうものの骸骨があることに。入りやすい空洞、食べられそうな果物。そして腹痛。私は大自然の生存戦略に嵌ってしまったのです。


 

 それでも前を目指し、匍匐前進で進んで行く途中で気が付きました。辺りに水辺が無かった事に。匍匐前進では昨日以上に活動範囲を広げることは不可能と言って良いでしょう。つまり水辺にたどり着くことは不可能です。水分や食料もあの忌々しい毒入りのゴミしか見当たりません。諦めかけたその時・・・


 

 漏れました。下痢です。水分を失うのはまずいと思っても、ケツから漏れ出るモノを止めることが出来ません。大便を漏らしたことにより、精神的に何かくるものがあったのか視界が暗くなっていきました。


 

 次に目覚めた時は辺りは明るくなっていて、下痢は出続けていたのか水溜まりのようになっていて、乾いている場所と乾いていない場所があります。ズボンは湿っていました。そこka・・・・・・・・

 


 だめだ・・・ もう思考がまとまらない 走馬灯代わりの手紙も書け無くなってきた・・・

俺死ぬのかな? 体も動かなくなってきたし・・・  あれからどれだけたったかも分からない

  この状況を打開するにはカレーみたいな水分と栄養が同時に取れる物が必要だな・・・

カレーみたいな・・・ カレーか、そんなものあるわけがない。クソくらえだ 



 クソくらえ?



 ああ・・・、遭難者が取れうる行動はまだあった。ただ生存時間を伸ばすだけだが死ぬよりはましだろう。



 食べよう。ウンコを。



 よく見たら下痢はカレーみたいじゃないか。下痢はカレーだ。そう思わないとやってられない。頭がおかしくなったのかカレーの香りもしてきた。



 覚悟を決め・・・



 俺は食った









読んでいただきありがとうございました。主人公は手紙だと丁寧になるタイプです。コメントお待ちしています。誹謗中傷何でもござれ。

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