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誕生日

作者: level 43

   

この世に生を受けた日

   

   

あと何回迎える事が出来るのかな

   

今は震災で昔の跡形もなくなった土地で

   

小さな小さな母親が必死に産んでくれた

   

この生を受けた日

   

あとどれだけ迎える事が出来るのかな

   

鈍く重々しい灰色の今日の空に尋ねてみた

   

   

      

親愛なる皆の声が聞こえます

   

心を許せる皆が瞳に映ります

   

泥だらけでもいい

   

這い蹲ってでもいい

   

もっと生きたいと思う心があります

   

でも

   

でも、肩を叩かれて

   

この身体が土に返る時が近いんだよね

   

綺麗な花畑が広がって

   

透き通った小川が流れる

   

黄泉の故郷に

   

ううん

   

色んな人に迷惑かけて

   

自分勝手に生きてきたから

   

鈍く悲しい色をした

   

奈落の底かもしれないね

   

   

   

大好きだった祖父が

   

永遠の旅に出た時

   

悲しかったけど

   

寂しかったけど

   

ほんの少しだけ

   

嬉しかった

   

見ず知らずの人々が悲しんで

   

数え切れない程の涙があって

   

そして

   

先に旅立った大好きだった祖母の元に

   

逢いに行ったから

   

だから

   

あの安らかな顔が

   

笑っているように見えて

   

少しだけ嬉しかった

   

   

   

   

明日は晴れるかな

   

お日様が顔を出してくれるかな

   

あと何日晴れた空を見れるのか

   

判らないけれど

   

残された幾ばくかの日々を

   

精一杯楽しみたいから

   

   

   

   

明日は雲一つ無い空がいいな

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