桜の樹の下(200文字小説)
掲載日:2016/02/17
大きな桜の樹の下で。
200文字小説です。
桜の樹の下にはしたいが埋まっている。
「俺の心の下にも、人には言えないしたいが埋まってるけど、お前になら教えてもいいぜ」
「何のしたい?」
「何の、つか何がかな」
「骨とかバラバラ? ないわー」
「ちげーよ」
「じゃあなに」
「キスしたい」
「バ、バカだな」
そう言うと、彼女のピンク色の唇が近づき、俺の唇に柔らかい感触が伝わる。
彼女は俺から離れると、頬を桜色に染めて言った。
「埋まってんのは、心の下じゃなくて下心だろ」




