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厨二病、『クトゥルフ神話』について語る

ちなみに、僕はハスターが好きです。

時点でシュブ=ニグラス。


黄衣の王とか、ちょっと格好良過ぎるんですけど。

 さて、このエッセイもゲーム関連が続き、すっかりゲーム講評みたいになってしまったが、今回は少し話題を変えてみようと思う。



 そう、今回は自分の厨二病を更に一段階レベルアップさせた『クトゥルフ神話』という一つの『ジャンル』へスポットを当ててみたいと思う。


 そう、このエッセイの冒頭の『いあ、いあ、くとぅるふ!』の事である。


 では、『クトゥルフ神話』とは一体なんぞや?

 分からない人に解説をしてゆこうと思う。

 


 『クトゥルフ神話』。


 それは、著者ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが造り出した『架空』の神話体系である。

 いや、正確にはその神話の世界観を構築した、『シェアード・ワールド(共有した世界観の別作品)』の作品群である。


 『人が生まれる以前の太古より、地球を支配していた恐るべき異形の神々(旧支配者)が現代に光臨する』という設定でほとんどの話が構築されており、そのどうしようもない絶望の中で主人公などが色々な知識を身に付け、行動してゆく。


 『宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)』と銘打っているだけあり、人の理解を超えた超常への恐怖が非常に上手く、鮮明に描かれている。

 大体はバッドエンドであったり中間なグレー・エンド(造語)だったりで、ハッピーエンドを望む人からはあんまり評価はよろしく無いのかも知れない。


 魅力的な恐怖の存在であるクトゥルフを初めとする『旧支配者』達、そしてそこに連なる『眷族』、その存在に仇名す、『旧神』達。


 それは、今でも色褪せず(寧ろ加速し)現代日本のサブカルチャーでも中々に有名な存在となった。


 今で言えば、『クトゥルフ神話』をモチーフとして有名なのは『這い寄れ!ニャル子さん!』だろうか。

 コミカルなギャグの中で、随所にクトゥルフネタを仕込むこの作品は、思わずクトゥルフファンでもニヤリとする事だろう。


 自分は、ニトロ・プラスの『斬魔大聖デモンベイン』、『沙耶の唄』というPCゲーでその存在を知ったわけだが……

 今の時代でも未だ有名なのだろうか。


 さて、個人的にこの『クトゥルフ神話』の面白い所は、実際の神話に独自の解釈をし、全ての神話を紐付けている所である。

 インド、アステカ、ギリシャ神話など、多くの神話を関連させている。


 実は、コレ……

 自分が今書いている『ブロークワールド・リベリオンズ』を描こうと思った発端の一つであるのだが、中々、そんな所業をする作品は無いのである。


 ちなみに、自分の小説にもクトゥルフ神話を取り入れているのだが、ダーレスも真っ青の取り入れ方をしている。


 一応、ここで完全な別物として扱っていると断っておく。



 自分がこのクトゥルフ神話を知ったのは、大学二年の頃。

 良い感じに、軽音楽部の仲間などからの影響でアニメやマンガにハマり始めた頃である。


 『何か設定が深く、重厚のある作品』は無いか?

 そんな自分の要望にスッと当時の友人が飲み会の時に手渡したPCゲームが、『斬魔大聖デモンベイン』。


 当時のファンタジーの世界観とは明らかに異なった『クトゥルフ神話』をモチーフとしたこの作品に、僕は凄くのめり込んでいたのを覚えている。

 そこから、同じ会社の『沙耶の歌』という悲恋なPCゲームで、更に『クトゥルフ神話』の世界に興味を持つ様になる。


 そこからは、パソコンや図書館、更には本屋で解説本を買い、何かに取り憑かれたかの様に、『クトゥルフ神話』について調べていった。



 そこで思ったのが、現実世界での法則というのが意外に脆弱性であり、未だに不可思議が蔓延っているという事。



 そもそも、量子力学を始めとする学問でさえも不完全だ。

 もし、それらの法則性がたまたま合致しているだけであり、その『常識』が『常識』ではなく――否、そもそも『常識』とは、『法則』とは、一貫した一通りではない可能性があるのならば?


 何次元と構成された世界という中で、時間を含めた四次元という狭まった世界の自分達が可視し、納得している。


 それらは、本当に『それ』なのだろうか?

 あるいは、『それ』とは『そういった』ものだろうか?


 そして、ヒッグス粒子、超ひも理論、相対性理論……世界を構成する根本もまだまだ謎が多い。


 

 かなり哲学的であり、見方を変えればあやふやな文であったが、『クトゥルフ神話』とはそういった『常識』をぶち破る思考に自分を至らせた。



 そこで納得してしまったのだ。

 不思議な高揚感。恐怖への感嘆。嘲笑う破滅願望。


 ああ、俺、根っからの『厨二病』だ、と。



 そして、そんな日常の自分とは対照的な厨二スピリットを密かに抱え、この小説家になろうで吐き出しているのである。

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