砕け散った心、ひとつ。
愛に埋もれた人がいた。
誰からも愛されなくなった孤独な人。
僕が叫んだところで、誰も振り向いてはくれない。
昔は溢れていた涙。 だけど、今は乾ききってしまった。
僕が苦しいと言った時。
その時、もし、誰かが僕に手を差し伸べてくれていたら。
そんな優しい人が一人でもいたとしたら、
僕は今、笑って生きることができたのかな?
愛に餓えた人がいた。
誰からも必要とされなくなった死人。
僕の声は、いつ、どんな時でも、街の雑踏にかき消される。
昔は素直に言えたのに、 いつの間にか、“我慢”を覚えていた。
孤独に耐えられなくなった僕。
振り向いたところで、そこには誰もいない。
辛い。苦しい。もう、嫌だ。 その声は誰にも届かない。
君は僕を可哀そうな人だと言ったね。 だけど、きっと、今では視界の外。
もはや、僕という人間はこの世に存在しないのと同じ。 ただの生ける屍。
一体、何処から間違っていたのか?
考えれば考えるほどわからなくなる、僕の生きる意味。
苦しさを紛らわすために、好きな音楽に浸ったところで、
結局、曲が止まれば、そこにあるのは“虚しさ”の三文字。
一体、僕は何処から間違っていたというのだろうか?
わけがわからないともがけばもがくほど、絡み取られる蜘蛛の巣。
だけど、巣に捕らえられたところで、食べられることのない僕。
蜘蛛だって、誰だって、僕一人なんて気にしない。 僕は孤独なんだ。
あぁ、 一体、僕はいつから孤独になってしまったのか?
あの日、君に「助けて」を言わなかった時からだろうか?
それとも、僕と君とが出逢う、ずっとずっと前からだろうか?
いつからか狂いだした歯車。 気付いた時には、修復不可で。。。