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短編:詩&エッセイ

砕け散った心、ひとつ。

作者: 尖角

愛に埋もれた人がいた。


誰からも愛されなくなった孤独な人。


僕が叫んだところで、誰も振り向いてはくれない。


昔は溢れていた涙。 だけど、今は乾ききってしまった。




僕が苦しいと言った時。


その時、もし、誰かが僕に手を差し伸べてくれていたら。


そんな優しい人が一人でもいたとしたら、


僕は今、笑って生きることができたのかな?




愛に餓えた人がいた。


誰からも必要とされなくなった死人。


僕の声は、いつ、どんな時でも、街の雑踏にかき消される。


昔は素直に言えたのに、 いつの間にか、“我慢”を覚えていた。




孤独に耐えられなくなった僕。


振り向いたところで、そこには誰もいない。


辛い。苦しい。もう、嫌だ。 その声は誰にも届かない。


君は僕を可哀そうな人だと言ったね。 だけど、きっと、今では視界の外。


もはや、僕という人間はこの世に存在しないのと同じ。 ただの生ける屍。




一体、何処から間違っていたのか?


考えれば考えるほどわからなくなる、僕の生きる意味。


苦しさを紛らわすために、好きな音楽に浸ったところで、


結局、曲が止まれば、そこにあるのは“虚しさ”の三文字。




一体、僕は何処から間違っていたというのだろうか?



わけがわからないともがけばもがくほど、絡み取られる蜘蛛の巣。


だけど、巣に捕らえられたところで、食べられることのない僕。


蜘蛛だって、誰だって、僕一人なんて気にしない。 僕は孤独なんだ。




あぁ、 一体、僕はいつから孤独になってしまったのか?


あの日、君に「助けて」を言わなかった時からだろうか?


それとも、僕と君とが出逢う、ずっとずっと前からだろうか?






いつからか狂いだした歯車。  気付いた時には、修復不可で。。。


























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