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第5話

ー過ちー

いじめられるようになって舞子は、最早絶望と化していた。

その頃から舞子はリストカットを繰り返していた。自分は一人なんだ…そう思うと、手首を切りたくなってしまうようになっていた。

リスカをしていることは誰も知らなかった。圭介や亘でさえも。一緒にくらしてる狭山でさえも。

次の日、舞子は熱を出してしまう。中々起きない舞子に起こしに来た狭山は、舞子の辛い現実を目の当たりにした。狭山が見たのは、リスカの傷跡だった…。

「舞子…お前、いじめられてるのか?」

舞子は小さくうなずいた。親代わりである狭山は、過去にいじめを受けているため、舞子の気持ちはとてもよく分かるのだろう。

「なぁ、転校してみるか?」

狭山の判断は、とても強かった。


次回ー新たな一歩ー

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