第4話
ーSOSー
水浸しになった私はどうしたらいいのかわからなくなっていった。とりあえず出ようと思い、ドアを開けたら案の定、圭介と亘が待っていた。
「舞子!?どーしたんやそれ!?」
「いくらなんでも酷すぎだろ…。狭山んとこいこ??」
だけど私はとっさに「いい。」と答えた。何となく、狭山先生には知られたくなかったんだ…。
その日を境に、いじめはエスカレートしてきた。何故私はいじめられてるのか。理由はただひとつ…。「狭山先生といるのが気にくわないから。」
狭山先生は女子生徒にはとても人気があった。そんな先生といつも一緒にいられるのが羨ましくて、嫉妬しているわけだ。
「やめて…誰か…。」
「助けてとでも言いたいの?」
「あんたの味方何か誰もいないんだよねー。」
「ねぇ、知ってる?狭山先生に近づくための掟。」
そんなものあるのかと耳を疑い始めた。
「まず、私たちみたいな美人でないといけないわけ。」
いじめグループのリーダーの綾瀬 めぐみは確かに綺麗でミスコンがあれば優勝するだろう。
「あんた、気にくわない。」
そんな理由で?そんな理由でいじめられなきゃいけないの?もうわけわかんないよ…。
次回ー過ちー