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この度、妹にペットされまして……双子の兄弟は先輩の大根と妹を愛育しながら旅をする!  作者: 三田黒兎素
第4章 せんとう

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幕間

「甜菜糖作り、結構大変だったね」

「ああ、そうだな……そういえば、この場所……」

「レインくんと最初に出会った場所だね! レインくん、元気かな?」


 ナイトとリゼットがこの場所に瘴気を感じて訪れると、瘴気に侵され息も絶え絶えだったレインを見つけた。

 リゼットは迷わずに、レインに万能薬を身体に振りかけた。

 その後から、依頼の先でレインとよく会うようになり、臨時でパーティーも組むようになった。


「上級の万能薬を使った時、視たんだよな」

「うん、剣聖だった」


 片腕を失ったレインに完成したばかりの上級万能薬を試したのは、ナイトも肝が冷えた。


「ミヒメは怖がるかもしれんな」

「魔の王になったら、ミヒメ、討たれちゃう。そうなったら、敵対しちゃうかも……」

「そのときはそのときに考えるさ。それよりも、もう会ってたりしてな」

「そうだったらいいな。前払いしてるから、わたしたちのときのように、隠蔽スキルで祝福してくれるといいな」


 リゼットはそう言いながら、もんちゃんの葉っぱを撫でる。


「そういやレインは、行方不明になった年の離れた妹を探してるとか言ってたな」

「ヒナタとフウタと同じ年くらいだったような……」


 レインが酒の席で溢した妹の話を思い出していると、もんちゃんの葉がまた光った。

 光が収まると、リゼットの手のひらに種が落ちてきた。


「柚甜菜? 柚風味で心身の回復効果が高い砂糖も作れる甜菜、万能薬にも一匙加えると最適、だって」

「折角だから、ここで作っていくか」

「これでまた新しい万能薬、作れそう」


 ウキウキしながら、リゼットは肥料を取り出し、臨時の薬草畑を作り上げていく。

 ナイトも鍬を出して、土を耕していく。


「俺も鍬の扱いも慣れたもんだ」

「そうだね……なんか、もんちゃんが風というか土の噂で、聖女が一人、逃げ出したみたいだって、よっ!」

「こっちに向かってるんなら、保護もできるが……とうっ!」


 ナイトとリゼットが耕した土にもんちゃんが種を蒔いていく。

 二人と一本の柚甜菜作りが始まった。

 まだしばらく、ミヒメたちと合流しそうにない。

 ミヒメたちは、魔導具師のボウがいる村を目指して出発していた。

いつもご覧いただきありがとうございます。

次章もよろしくお付き合いいただけると嬉しいです。

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